[NHK] 風吹ジュンと夏木マリがダブル主演 プレミアムドラマ「照子と瑠衣」完成披露試写会見

70代女性2人の連帯を描くシスターフッドドラマ

 

NHKはこのほど、6月22日から放送するプレミアムドラマ「照子と瑠衣」(全8回)の第1話完成披露試写会見を東京・渋谷の放送センターで開いた。試写後の取材会には、ダブル主演を務める風吹ジュン(写真左)と夏木マリ(写真右)が登壇した。

 

作家・井上荒野の同名小説を原作に、映画「ウェディング・ハイ」やドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK)の演出を手掛けた大九明子がディレクターと脚本を担当した。中学校の同級生で40年来の親友、音無照子(風吹ジュン)と森田瑠衣(夏木マリ)。70代となった2人が「自由」を手に入れ、「新しい人生」に踏み出す姿を描く女性連帯“シスターフッドドラマ”。

 

 

会見の冒頭、本作がテレビドラマ初の主演作となる風吹は「ドキドキしながら現場に入りました。夏木マリさんとも実は今回、初めての競演です。お会いすると同性代ということもあり、シンパシーのようなものはすごく感じていました。それがどんどん積み重なって、今は顔を見ているだけで幸せで大好きです」とあいさつし、「今回のドラマのメッセージは、解放され自由になることで、何が生まれるのかだと思います。みなさんが、どこでどのように勇気を持って一歩を踏み出すのか。解放感や元気、エネルギーみたいなものをドラマから感じていただければいいなと思いました」とメッセージをおくった。

 

風吹との共演について夏木は「撮影が終わって、お相手が風吹ジュンさんで本当によかったなと思っています。初めて長い時間をご一緒させていただいて、人柄、人間的に気持ち良く、品格のある方だなと感じ、一緒にいてとても居心地よかったです」と絶賛し、登場人物については「人生100年というなかで、いわゆる『老年』の時間がすごく長くなっています。今回の照子と瑠衣はそこでもう一度、自分らしく生きる、自分スタンダードみたいな生き方を模索している2人ではないかと思います」と語った。そして「老体にムチ打って頑張った作品ですのでぜひ、よろしくお願いします」と微笑んだ。

 

会見には脚本とディレクター務めた大九明子も出席し、「この作品をお引き受けする際、20代、30代を描いてきた私が、70代の人物を描いたらどうなるか見てみたいと言っていただきました。現場に入ると、自分も作っていることの楽しさにエンジンかかってきて、主演のお2人にはすごく無理なこともしていただいたなと思います。年を取ることにネガティブなイメージが先行しがちですが、普段以上にかっこいい人物を描くことを心がけました」と演出に込めた思いをコメントした。

 

作品概要
プレミアムドラマ「照子と瑠衣」(全8回)
【放送】6月22日スタート 毎週日曜午後10時~10時45分〈NHK BS&NHK BSプレミアム4K〉