[NHK] 話題の「100チェロ」を描く音楽ドキュメンタリー 『Music Beyond Borders ソッリマと150人のチェリスト』BSP4KとBSで放送

バッハ、ブラームスから、デヴィッド・ボウイ、ニルヴァーナ、アフリカの讃美歌まで

 

チェロ界の鬼才ジョヴァンニ・ソッリマが盟友メロッツィと創始し、世界中で成功を収める「100チェロ」。同コンサートが今年3月、大阪・堺に上陸し、プロ・アマチュアを問わず、日本中から応募した老若男女が参加した。そしてコンサート当日、会場はステージに立ったチェリストたちが奏でる圧倒的な響きに興奮に包まれた。ソッリマに導かれ、リハーサルの中で自らの殻を破り解き放たれていった150人のチェリストたち。時空も境界も超えた音楽の力とは。

 

「100CELLOS by Giovanni Sollima & Enrico Melozzi」

 

2012年、イタリア・ローマの歴史ある劇場で始まった「100チェロ」。同イベントは、プロもアマチュアも年齢も国籍も関係なく、「チェロを愛する」という一点でつながった100人がステージでひとつの音楽をつくりあげる音楽プロジェクト。その中心にいるのが、イタリアを代表するチェリスト・作曲家で「チェロのロックスター」とも呼ばれるジョヴァンニ・ソッリマと共同創設者のエンリコ・メロッツィの2人だ。

 

ジョヴァンニ・ソッリマ㊧とエンリコ・メロッツィ

 

2人はクラシック音楽の形式や伝統にしばられず、まるでロックバンドのような熱気と自由さで観客の心に火をつける。時代もジャンルも越えた音楽がさまざまな壁を壊し、集まった人々の心をひとつにしていく。そして「100チェロ」はイタリアを飛び出し、ブダペスト、ドバイ、マドリードなど世界各地で成功を収めることになる。

 

日本での開催は、2019年の東京公演に続き、今回の堺公演が2回目。番組では、本番での演奏はもとより、熱気あふれるリハーサルに密着。参加した人々の変化を追ったドキュメントや、日本滞在中のソッリマの貴重な映像やインタビューも交えて「100チェロ」がもつ圧倒的な魅力を4K撮影の美しい映像で描く。

 

番組概要
『Music Beyond Borders ソッリマと150人のチェリスト』
【放送】
NHK BSP4K:6月21日(土)18:00~18:59
NHK BS:6月25日(水)20:00~20:59