[注目番組]NHK Eテレ「ひとえに会いたい 東村アキコのキモノ道・夏至」6/25放送

着物を通して日本の文化の良さに改めて気づく

 

NHKは、漫画家・東村アキコが着物を語り尽くす番組「ひとえに会いたい」をEテレで25日に放送する。

 

「この番組で私が身に着ける着物は、すべて私物。なぜかって? 本気だからです!」と意気込みを語る漫画家・東村アキコ。20代から着物を愛好し、40代になってからはさらにその道を深め、現在着物をテーマにした漫画も連載中だ。番組では、そんな東村が「着物の達人」たちを訪ね、着物の選び方やこまやかなこだわりなどについてトークを重ねていく。

 

さらに東村が自身の体験を元に着物のミニ知識を語る「ひとえに伝えたい」コーナーや、私物の着物や帯を季節のエピソードに合わせ、着物初心者に自らコーディネートする「ひとえに着せたい」コーナーも。また「着物は〈季節〉と〈格〉」が持論の東村らしく、日本古来の季節感〈二十四節気〉がふんだんに楽しめる構成となっている。

 

25日の放送回では、「夏至編」として、日本の夏を涼やかに過ごす着物の知恵を紹介。雲海や蛍などの柄から感じる涼しさだけでなく、仕立ての工夫によって涼感を演出した着物や2週間しか着られない期間限定の〝究極の夏至の一枚〟も登場。見る人をも涼やかな気持ちにさせる、日本ならではの美学と伝統を紹介する。

 

語りは着物好きで知られる落語家の柳亭小痴楽が担当。従来の着付け番組ではなく、着物を通して日本の文化の良さに改めて気付いてもらう。

 

第1集 夏至編

 

 

「芸妓の普段着にこそ、着物の正しい着こなしが見られる」「変わったことをしていないけれど、完璧」だと憧れる東村。夏至の季節に、京都・祗園の芸妓・小扇(こせん)を訪ねる。舞妓・芸妓御用達の京呉服屋での着物選びに同行し、行きつけの甘味屋で季節の菓子や小物の楽しみを教わるひととき。小扇が、芸妓としてひとりだちして初めて買った〈思い出の一枚〉から、着物ならではの大切な教えを得ることになる。

 

※次回は「第2集 秋分編」を放送予定。「時代劇の衣裳エキスパート」を訪ねる。

 

番組概要
「ひとえに会いたい 東村アキコのキモノ道・夏至」
放送:6月25日(水) 午後9時30分~9時59分〈Eテレ〉
出演:東村アキコ
語り:柳亭小痴楽