NHK 大河ドラマ「べらぼう」 誰袖役の福原遥と田沼意知役の宮沢氷魚がコメント

6月29日、第25回「灰の雨降る日本橋」が放送されたNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。今回、ついに花魁・誰袖(福原遥)と田沼意次の嫡男・意知(宮沢氷魚)がお互いの気持ちを通い合わせるシーンが描かれた。福原と宮沢はそれぞれ、どのように撮影に臨んだのか? 役に込めた思いを語った。

 

――「袖に寄する恋」のシーンについて

 

福原「誰袖は、もともと意知にずっと好意を持っていて、身請けもしてもらいたいっていうのも、もちろんありますが、ずっとアタックはしているけど意知からの返事があまり感じられず、ちょっとモヤモヤさみしい気持ちでずっといたので、今回のシーンでやっと意知の本当の気持ちが分かって、自分のことを大事に思ってくれているんだなっていうのを感じられて、すごくうれしい幸せなシーンでした」

 

――誰袖の意知に対する気持ちについて

 

福原「誰袖はもう会った瞬間から一目ぼれで〝この人だ!〟って、まっすぐな思いで好きになったと思います。そこから意知さんのいろんな部分が垣間見えてきて、すごく芯がしっかりしていて、筋が通っていて、凛としていて、包容力があって優しく包み込んでくれるようなどっしりとした意知さんに惹かれていったんだと思います」

 

 

――意知の誰袖への気持ちの変化について

 

宮沢「初めて会ったときは、〝何者なんだろう〟っていう、めちゃくちゃ頭は切れるし、直感もすばらしいけど、ちょっとした恐怖を感じていたと思います。身請けをただ求めているだけなのかなと。でもやっぱり一緒にいる時間が長くなればなるほど、どんどん惚れ込んでいって、最終的には身請けする覚悟をするところまで、誰袖に対する愛情が大きくなっていく。ふと見せる強がっている瞬間っていうのは意知は気づくんですよね。(松前家の)ご家老がもう一回花魁を呼んでくれって言って、もう抜荷の証しもあるし琥珀も手に入ったんですけど、それでも疑われては困るからって実際に行く誰袖の後ろ姿を見たときに、彼女を守ってあげたいというか、こんな危険な状況に置いているのは自分で、でもそこから彼女を救い出せるのも自分しかいないって、たぶんあの瞬間に気付いたと思います」

 

――意知と誰袖が触れ合うシーンはどう演じたか?

 

宮沢「膝枕もそうですし、初めて誰袖としっかり触れ合う瞬間だったので、物理的に体が近づくことによって、2人の想いが近づいていくというのは演じていて感じました。単純に恋愛をしている描写が多くあったので、演じていてすごく楽しかったです」

 

番組情報
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
放送:[総合]午後8:00/[BS]午後6:00/[BSP4K]午後0:15ほか
作:森下佳子
出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、桐谷健太、福原遥、里見浩太朗、渡辺謙ほか