全日本テレビ番組製作社連盟 創り手が選ぶ 創り手のための賞「第41回ATP賞テレビグランプリ」受賞式を開催

全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)は7月24日、「第41回ATP賞テレビグランプリ」の受賞式を都内で開催し、最高賞であるグランプリや最優秀新人賞、特別賞などを発表した。

 

「ATP賞テレビグランプリ」は、日本の映像コンテンツ産業の重要なプレイヤーである制作会社やクリエイターの社会的機能を高めるため、創り手自らが審査をする賞として1984年に創設された。今年で第41回目を迎え、毎年、ATPへの加盟・非加盟を問わず200本近い放送・配信番組が応募される。今回は、2024年4月1日から2025年3月31日までに放送・配信された番組が選考対象で166作品の応募があった。

 

『NHKスペシャル 法医学者たちの告白』にグランプリ

 

グランプリには、『NHKスペシャル 法医学者たちの告白』(初回放送日:2024年6月30日、製作:ビジュアルオフィス・善、NHKエデュケーショナル/放送:NHK総合)が選ばれた。同作品は、ATP会員社120社と韓国国際ストリーミング・フェスティバル執行委員長を対象とした投票で、103票中61票を獲得し栄冠に輝いた。

 

 

『NHKスペシャル 法医学者たちの告白』は、警察や検察から解剖の依頼を受け、死因を判定する法医学者たちの現状と葛藤、そして日本の司法制度の課題に迫ったドキュメンタリー。

 

最優秀新人賞は久保田徹氏

 

最優秀新人賞は『BSスペシャル 境界の抵抗者たち~ミャンマーを追われた映像作家の記録~』(初回放送日:2024年7月18日/放送:NHK BS)の演出を手掛けたフリーランスの久保田徹氏が受賞した。久保田氏は102票中41票を得た。

 

 

受賞式には豪華ゲストが登壇

 

受賞式の会場には、番組制作スタッフだけでなく、出演者やゲストも多数来場した。特別賞を受賞した関口宏氏をはじめ、特別賞「くいしん坊!万才」からは出演者の松岡修造氏が、同じく特別賞「NHK 放送100年プロジェクト」からは俳優の染谷将太氏、NHKの桑子真帆アナウンサーが登壇した。また、番組部門でドラマ部門最優秀賞を受賞した「クラスメイトの女子、全員好きでした」からは、出演者の俳優・木村昴氏、新川優愛氏、及川桃利氏が登壇し、それぞれ喜びを語った。

 

全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)は、東京、大阪の主要テレビ番組製作会社120社以上が加盟する団体。1982年に発足し、設立以来、テレビ番組の質的向上を図ることで、放送文化の発展と国民の文化的生活の向上に寄与することを目的として事業を行っている。