昭和100年×戦後80年──文化放送 8月15日特別編成

戦争の記憶をたどる特別番組を多数編成

 

文化放送は8月15日、ドキュメンタリー、朗読、対談、SNS特集、ラジオドラマなど、多彩なアプローチで戦後80年および昭和100年を考える特別番組を数多く編成する。戦争の記憶が風化していく中、現代を生きる私たちが“戦争から何を学び、いかに平和を築き、次世代に伝えていくべきか”という問いに様々な視点から迫る。

 

『昭和に火をつけた男 青島だァ』午前11時~午後1時

戦後の焼け野原から高度経済へ駆け抜け、泣いて笑った“あの時代”を見つめ直すスペシャル番組。クレージーキャッツのデビュー70周年でもある今年。ハナ肇とクレージーキャッツの「スーダラ節」の歌詞の一節で社会現象にもなった「わかっちゃいるけどやめられない」など、数々のフレーズを生み出し、昭和に火をつけた男、青島幸男にスポットを当て、本人の当時の音声なども交え、印象的なエピソードや時代を彩ったヒット曲を紹介する。パーソナリティは、落語家の春風亭一蔵、青島幸男の娘で作家の青島美幸、スペシャルコメンテーターを映画評論家の佐藤利明が務める。

 

 
 

『大竹まこと・長野智子 終戦80年特番~どうして戦争をしてはいけないのか』午後1時~~2時55分
大竹まことと長野智子が、戦争体験を持つ市井の人々の声を伝えるドキュメンタリー形式の特別番組。番組では、戦争で失ったものや家族との別れ、日常に忍び寄る恐怖、飢えの記憶などをじっくりと掘り下げる。さらに、ゲストとして、幼少期に戦時下を生きた俳優の伊東四朗と、大竹まことが対談。戦中の子どもたちの様子や、家族との暮らし、また疎開先での辛い経験など、今なお記憶に刻まれている戦争体験が伊東自身の言葉で赤裸々に語られる。戦後80年という今、「戦争とは何か」「なぜ繰り返してはいけないのか」を改めて問いかける。

 

 
 

『小松左京原作 ラジオドラマ「くだんのはは」』午後3時~4時

SF界の巨匠と呼ばれた作家・小松左京のホラー小説「くだんのはは」をラジオドラマ化。戦争末期のつらい日々を過ごす、小松左京の分身のような旧制中学の生徒が主人公の「くだんのはは」。その主人公の語りで展開される本作品は、ホラーやファンタジーの形を守りながら“戦争の不条理さ”や“人の心の闇”が暴き出されており、「小松左京の最も恐ろしいホラー」とも評されている。出演は声優の炭谷勘吉、姫野春菜、高橋星七、小松実盛(小松左京ライブラリ代表)、鈴木敏(文化放送) ほか

 


©小松左京ライブラリ

 
 

『戦争を知らない私たち』午後4時~午後5時
詩人・アーサー・ビナードが小中学生向けに戦争についての「読み聞かせ」などの形で発信する番組。戦争を知らない世代に向け、「戦争を風化させない」責任を若い世代とともに考える。ナレーションは文化放送アナウンサー鈴木純子が担当。

 

 
 

『ニュースパレードプラススペシャル~終戦80年特別番組「戦争反対を訴える96歳SNSインフルエンサー」』午後5時15分~午後5時35分
「X(旧Twitter)」を通じて自身の被爆体験を発信し、SNSインフルエンサーとして注目される96歳・森田富美子への取材特番。戦争反対のメッセージを発信し続ける背景やその影響に迫る。出演は森田富美子、伊藤佳子(文化放送記者)、荻原周平(文化放送記者)。

 

『レコメン! ラジオドラマ(仮)』午後9時~10時
若者に人気の『レコメン!』が、Z世代の視点から戦争や特攻隊の歴史と意味を探るラジオドラマ。戦争を経験した95歳の夏子が、戦時中に出会った大切な人たちの記憶をひ孫の桃花に伝える描写を通して「80年前の当たり前」を描く物語。ドラマを通してリスナーが戦争の悲劇を「他人事」ではなく、自分ごととして受け止めるきっかけを目指す。 出演は駒木根葵汰、秋山寛貴(ハナコ)、矢吹奈子、吉田仁人(M!LK)、山口奈々、津田美波、中村光樹、大槻丈一郎。