WOWOW 主演・奈緒『塀の中の美容室』8/22放送スタート チーフ・プロデューサーが見どころ語る
WOWOWは、俳優の奈緒が主演を務める連続ドラマW-30『塀の中の美容室』（全7話）を8月22日から放送する。
全国に数か所ある女子刑務所の中に実在する女子刑務所の中で、収容者が一般人を相手に営業を行なう「塀の中の美容室」をモデルに描く物語。原作は桜井美奈氏の同名小説（双葉文庫)。監督は、2024年日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門の最優秀賞を受賞した「春になったら」（カンテレ）を手掛けた松本佳奈氏。
刑務所の美容室で刑務作業を行なう美容師は、免許取得に年月が必要なため、軽微犯ではなく、累犯者や重犯罪者のような刑期の長い受刑者が多い。美容室の料金設定は破格で、男性や、保護者の同伴がない15歳未満の子どもは利用できない。また、中では通信機器を一切使用できず、携帯電話も持ち込めない。
ドラマでは、このような制約がある美容室を舞台に様々な世代の女性たちの人生が交錯する。罪を犯して「塀の中の美容室」の美容師となった主人公・葉留は、訪れる女性たちとの交流や、刑務所の中で彼女を見守る人たちの支えを通じて新たな人生へと歩み始めていく。
主人公・葉留を奈緒が演じるほか、葉留の姉・小松原奈津を夏帆、美容技官・加川実沙を成海璃子、刑務所所長・保坂一路を光石研、美容室担当の刑務官・菅生冬子を小林聡美が演じている。
「可能な限りリアルを追求した脚本にしようと決意しました」
WOWOWコンテンツプロデュース局ドラマ制作部チーフ・プロデューサーの高嶋知美氏は、7月に行われた定例会見で本作の制作について「撮影に入る前に小説のモデルになった刑務所を訪問し、美容院や刑務所の中を見学させていただいたほか、広報官、刑務官、技官の先生など、様々な方から話を伺うことができました。実在する場所がモデルとなるため、可能な限りリアルを追求した脚本にしようとその時、決意しました」と話し、「原作は美容室を舞台に、そこを訪れる人々との交流を中心に描かれています。ドラマでも主人公が美容室に立つ時間以外の刑務所での生活にもフォーカスすることを試みました」と目指した部分を語った。また、「多くのスタッフも刑務所を訪問し、取材に基づき、美容室や居室の装飾を細かく再現しました。さらに、刑務官と収容者が面会する部屋は、実際に椅子を床に固定するなど、映像に映っていないところまで細かく再現しています」とリアリティにこだわった部分も見どころの一つとアピールした。そして「私自身、本作に関わるまでこのような場所があること自体を全く知りませんでした。恐らく多くの方にとっても知らない世界だと思います。そのため、この作品を見て存在を知っていただき、何かを感じ、考えるきっかけになればうれしいです」と呼びかけていた。
■番組概要
連続ドラマW-30『塀の中の美容室』
8月22日（金）午後11時スタート（全7話）
毎週金曜午後11時～11時30分〈第1話無料放送〉
原作：桜井美奈『塀の中の美容室』（双葉文庫）
監督：松本佳奈
脚本：狗飼恭子
音楽：林正樹
出演：奈緒
夏帆、成海璃子、光石研、小林聡美
プロデューサー：高嶋ともみ、荒川優美、山本章、松浦ちひろ
制作プロダクション：ジャンゴフィルム
制作協力：日活
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当
