
NHK連続テレビ小説『あんぱん』クランクアップ 今田美桜「私の一生の財産です」
物語は『アンパンマン』へとたどり着くクライマックスへ
NHKは8月23日、現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』の撮影が、8月22日に全て終了したと発表した。昨年9月に高知県でクランクインしてから約1年、主演の今田美桜(柳井のぶ役)と北村匠海(柳井嵩役)をはじめとする全キャスト、スタッフによる撮影が完遂された。これから物語は、のぶと嵩が“逆転しない正義”を体現する『アンパンマン』へとたどり着くクライマックスを迎える。
主演の今田は、1年間の撮影を振り返り、「本当にたくさんの人が支えてくれました」と感謝の言葉を述べた。苦悩や悩みもあったが、「振り返ると、すごく笑った記憶と、あとは泣いた記憶と、全部がいとおしくて、のぶを演じられて本当に良かったと心から思います」と語った。夫・嵩役を演じた北村には「たくさん救われました。ありがとうございます」と感謝を伝え、「すてきな皆さんと一緒に『あんぱん』を作れたことは、私の一生の財産です」だと締めくくった。
北村は、初めての朝ドラ出演に正直悩むこともあったと明かしつつも、「とにかくすばらしい現場でした」と述べた。今田との夫婦役について「最初で最後かもしれないとずっと感じていた」とし、休憩時間も常に今田と共に過ごし、「嵩として、北村としてのぶを支えることが僕の責務だと思っていました」と、今田への深い信頼とサポートの姿勢を示した。また、「今田さん以外ののぶは考えられません」と称賛した。
制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは「約1年、本当にあっという間でした」と振り返り、「毎日濃度が高く、すばらしいドリームチームで全撮影を終えることができました」と語った。座長として現場を牽引した今田と、その隣で支え続けた北村、そして全てのキャスト、スタッフ、関係者への感謝を表明した。そして「視聴者の皆さんから日々届く多くの温かい声が、現場に向かう我々の活力となっています」と視聴者への感謝の言葉を送った。
放送は残り約1ヶ月。愛され続けるアンパンマンがどのように誕生していくのか、その物語の結末に引き続き注目が集まる。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当