
[NHK]ETV特集「写真花嫁」百年の物語 激動のアメリカを生き抜いた女性たちの真実にシンガーソングライターHana Hopeが迫る
NHK Eテレの「ETV特集」では、見合い写真一枚を頼りにアメリカへ渡った「写真花嫁」たちの、三世代にわたる波瀾万丈の物語を紐解く「アメリカに刻印を残す女たち~写真花嫁 百年の物語~」を9月6日に放送する。
明治から大正期にかけて日系移民男性のもとに嫁いだ「写真花嫁」がいた。番組では、1970年代に本人たちが自身の人生を振り返った音声テープをもとに描く。これらのテープからは“貧乏な農家の娘が支度金目当てに身売り同然で”といった、これまでドラマや映画で描かれてきたステレオタイプなイメージとは異なる、生きた言葉が聞こえてくる。
番組担当者は「知らん国、知らんハズバンド、アメリカに行ったらどんなことするんじゃろう…」という古いカセットテープからの言葉が、彼女たちの主体的な意思と夢を物語るとコメント。夢を抱き、自らの意思で渡米し、様々な苦難を経てアメリカ社会に居場所を見つけていった彼女たちの歩みが浮かび上がる。
広大な農場での労働、日系移民に対する排斥、そして太平洋戦争の勃発といった激動の時代を生きた日系移民女性たちの3世代の物語を、日米双方にルーツを持つシンガーソングライターのHana Hopeがたどる。移民排斥に揺れるアメリカで、Hana Hopeが託された伝説の曲も物語の鍵を握る。
さらに百年前、和服に髪を結い上げた正装でサンフランシスコの埠頭を闊歩する数百人もの「写真花嫁」たちの貴重な写真も紹介。これは移民の国アメリカの一角で懸命に根を張り生きていった女性たちの歴史に耳を傾け、見つめる試みだ。
■番組概要
「ETV特集 アメリカに刻印を残す女たち~写真花嫁 百年の物語~」
放送:2025年9月6日(土)午後11時00分~午後11時59分〈Eテレ〉
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当