
[NHK]人生100年プロジェクトオーディオドラマ「誰もが誰かのエキストラ」ラジオ第1で9/15放送
NHKラジオセンターは、シニア世代を様々なコンテンツで応援する「人生100年プロジェクト」関連の番組を9月に集中編成する。
9月15日は、ラジオ第1で午前9時5分からオーディオドラマ「誰もが誰かのエキストラ」を放送。本作は、短大卒業後、専業主婦として家族のケアに人生をささげてきた72歳の主人公・玲子が、映画のエキストラに挑戦する姿を描く。世代の異なる2人の女性が痛みと向き合い、支えあいながら“人生の一歩を踏み出す”シスターフッドの物語。玲子役を市毛良枝、玲子の相棒となる千里役を吉田美月喜が演じる。
《あらすじ》
夫、一人息子、義理の両親のケアのために人生を捧げてきた玲子(市毛良枝)は、夫を亡くし一人暮らし。玲子は主治医から病の再発の恐れを告げられる。動揺し、一人息子に電話するも、息子は玲子の話をろくにきかずに夫の形見を要求して電話を切る。家族につくしても誰からも感謝されない現実。静かな怒りとむなしさを感じた玲子は「死ぬまでにやりたいことリスト」を作ろうと、エンディングノートを買いに大型書店へ行く。そこにいた人気俳優山田タケル(猪野広樹)に心をつかまれ、彼が主演する映画のエキストラに応募してしまう。しかし、慣れない現場で失敗続き、助監督の浦川(今井隆文)からは「使えないおばあちゃん扱い」をうける。それでも撮影現場で出会った俳優志望の大学生の千里(吉田美月喜)と意気投合して、エキストラとして奮闘する。
市毛良枝㊨、吉田美月喜
《市毛良枝コメント》
女性も男性も自由に生きているように見える現代ですが、少し注視すると、それほど簡単でもない家庭の事情、個人の事情も見えてきます。自由って難しいですね。玲子さんという人は、夫が今でいうモラハラ気質だったのでしょう。その価値観に従って、それが幸せと思い込んで、自分で少し人生を狭めてきたようです。
誰にでも、家族が無理解とか、仕事が忙しくて時間がないとか、色々な事情はあります。自分がこもっていた世界から少しはみ出す勇気を持ち、玲子さんは実行してみました。
一歩踏み出すと、当然ながら思いがけないことが起こります。憧れる相手を見つけ、エキストラをやってみるなんて、玲子が踏み出した一歩は、少し普通とは違うかもしれないけれど、どなたにもなにがしか思いあたり、感じていただけるところがあると思います。
ご自分の何かを見つけていただけたら嬉しいです。
《吉田美月喜コメント》
NHKのラジオドラマは2回目の参加となります。前回同様、今回の収録でも沢山の学びがありとても楽しかったです。市毛良枝さん演じる専業主婦として家族のケアに人生を費やしてきた72歳の西田玲子と、私が演じた俳優になる夢が捨てられない中、エリート家庭のプレッシャーに苦しんでいる21歳の伊集院千里の絶妙なバディの2人に、とても勇気付けられるストーリーとなっています。人生100年時代。いくつになっても「夢」や「やりたい事」へ挑戦する姿は素晴らしいのだと再確認させてくれる作品です。
《演出・野崎瑛理子コメント》
家族優先で自分のことはいつも後回しの母を思いながら作りました。何歳になっても誰かにときめいたり、誰かに応援してもらえる喜びを誰もが持てますように。
■番組概要
人生100年プロジェクト特別オーディオドラマ「誰もが誰かのエキストラ」
放送:9月15日(月・祝)ラジオ第1午前9:05~9:55
出演:市毛良枝、吉田美月喜、猪野広樹、今井隆文、南一恵、上川路啓志、石橋徹郎ほか
脚本:茄子純平
制作統括:小野勇人、高橋紀行
演出:野崎瑛理子
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当