[NHK]アナウンサーが企画・制作「インタビュー ここから」9/15 高知放送局・田中逸人アナが絵本作家・柴田ケイコさんのアトリエを訪ねる

NHKが総合で祝日の朝に放送する「インタビュー ここから」は、同局アナウンサーが企画・制作し、毎回さまざまな分野で活躍する人たちの原点や仕事、人生の哲学を掘り下げるインタビュー番組。

 

9月15日は、NHK高知放送局の田中逸人アナウンサーが高知市出身の絵本作家・イラストレーターの柴田ケイコさんの元を訪ねる。

 

柴田ケイコさんは、2020年に第一作が発売されて以降、シリーズ累計発行部数が450万部を超え、「令和で最も売れている児童書」ともいわれる人気絵本「パンどろぼう」の作者として知られる。同作は、まちのパン屋からパンがパンを担いで逃げていくユーモラスな物語が特徴だ。

 

インタビューは高知市内に構える柴田さんのアトリエで行われた。緑色だけでも50種類以上あるという色鉛筆とオイルパステルが並ぶ空間。田中アナは、柴田さんの「自分も一緒にワクワクする」という創作の原点に迫るとともに、絵本作りの秘訣を深掘りする。

 

 

柴田さんの創作のきっかけは子育てにあるといい、幼い頃に弱視と診断された長男のため、「眼鏡をかっこいいと思ってほしい」と書いたのが、デビュー作「めがねこ」(眼鏡屋を営む猫の物語)だったと語る。

 

徹底した子ども目線を貫く柴田さんが大事にしているのは、子どもたちが“楽しい!”と思えるかどうか。「パンどろぼう」では、盗んだパンにかじりついた次のページに突然「まずい」という顔が大写しで現れたり、店に並ぶパンの中でかくれんぼをしたりと、子どもが喜ぶことを自身もワクワクしながら考えているという。

 

また、多忙な中でも柴田さんが大切にしている活動として、読者である子どもたちと直接触れ合うことを挙げる。全国各地で開かれる展示会の会場に自ら出向き、読み聞かせやトークショー、サイン会を実施。絵本を読んだ時の子どもたちの反応や、読者からかけられる声に「パワーをもらって」次の作品を生み出している。8月に福岡県嘉麻市で開かれた展示会の様子も紹介する予定。

 

聞き手と制作を務めた田中アナは、転勤直後に「パンどろぼう」の作者が高知にいることを知り、すぐに取材を依頼したという。「いつもニコニコで、ちょっと変なことを考えている柴田さんの空気感を大切に制作しました。絵本作家として、また親としての柴田さんの姿が立体的に伝われば嬉しいです」とコメントしている。

 

番組概要
「インタビュー ここから」
放送:9月15日(月・祝)午前7時30分~7時53分〈総合〉
出演:柴田ケイコ、田中逸人アナウンサー(高知放送局)