
NHKスペシャル「恐竜超世界3」化石の“常識”を覆せ! 声の謎、巨大化の秘密…最先端研究で「本当の姿」に迫る 9/15
NHKは、最新の知見を元にCGやVFXを駆使し、恐竜の新たな姿を描く「恐竜超世界」シリーズ第三弾「NHKスペシャル『恐竜超世界3 化石の“常識”を覆せ!』」を9月15日(月・祝)午後7時30分から放送する。
今回は、これまでの研究の限界を突破し“恐竜学の革命”を起こそうとする科学者たちの挑戦に密着。謎に包まれた「恐竜の声」の復元や、恐竜が超巨大化した秘密に迫る新たな手法、さらに恐竜と同時代に生きた超巨大軟体動物の新たな可能性など、これまでの研究では解明できなかった恐竜の“本当の姿”に迫る。
番組では、恐竜界最大の謎ともいわれる恐竜の「鳴き声」の復元に挑む研究を紹介。今年、世界でも類を見ない恐竜の専門学部が開設された福井県立大学では、化石のCTスキャンが専門の河部博士が詳細な分析を進めている。そこからわかってきた恐竜のあるものを手がかりに、前例のないティラノサウルスとトリケラトプスの戦いの声の科学的復元に挑む様子を追う。
また、化石から恐竜の“ナマの生体情報”を取り出す新たなアプローチにも注目する。従来、恐竜の化石は骨の形を示すだけで、それ以上のことを知るのは難しかった。そうした中、岡山理科大学の辻極博士は、人間の組織分析の手法を用いて、化石には残らないと考えられてきた恐竜のタンパク質という“ナマの生体情報”を取り出そうと挑戦する。この研究が軌道に乗れば、“超巨大化の秘密”など、これまでの研究では迫れなかった数々の謎に迫れると期待される。
さらに、恐竜と同時代に生息していた生物たちの研究の大きな進展も取り上げる。従来、イカやタコのような軟体動物は骨がほとんどないため化石発見が困難だった。ところが、北九州の博物館の御前博士が、これまでゴミとして捨てられていた化石の中に巨大なイカ・タコの化石が紛れていたことを発見する。調査の結果、かつて日本周辺の海で20メートルを超える超巨大軟体動物が海竜と争いながら暮らしていた可能性が見えてきた。高精細CGも交え、その超巨大イカを再現し、従来の化石研究の常識を超えることで見えてきた新世界へと誘う。
番組の語りは、シリーズ初回から務める俳優の上白石萌音と、「恐竜超世界 in Japan」で語りを務めた声優の野沢雅子が担当する。
■番組概要
「NHKスペシャル『恐竜超世界3』 化石の“常識”を覆せ!」
放送:2025年9月15日(月・祝) 午後7:300~午後8:42〈総合〉
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当