
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」松野銀二郎役の寛一郎さんがコメント
「演じていて心苦しくなるくらいに銀二郎は良い人」
現在、第4週が放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。松野銀二郎は、ヒロイン・松野トキの最初の結婚相手。鳥取県因幡の貧窮足軽の次男として生まれ、極貧生活の中で育った。厳格な父のしつけのもと、時代が変わってもなお、武士としての生き方を貫いてきた。趣味は浄瑠璃や怪談だ。
トキとお見合いをして松野家に婿入りした銀二郎役を演じている寛一郎さんのオフィシャルコメントが届いた。
――出演が決まったときの感想を教えてください
「まさか」と思いましたね。朝ドラは、日本のお茶の間で見る国民的な番組だと思っていたので、自分が朝ドラに出演させていただけるとは思ってもいなかったです。
僕が演じる銀二郎は、トキの婿として松野家に入ります。おそらく「ばけばけ」を見ている方は、トキと銀二郎が後々別れることはわかっていると思います。それでも「この人と結ばれてずっと一緒にいてもよかったんじゃない?」と思ってもらえるような、愛される存在でいたいなと思っています。
――銀二郎は、どんな役ですか?
最初のお見合いをするシーンで、僕自身の中では、銀二郎はおトキちゃんに対して、恋に落ちています。はじめは、銀二郎は決められたから松野家に婿として入り、理不尽なことにも耐えていくのかなと思っていましたが、ちゃんと彼女のことが好きだし、結婚した後もおトキちゃんを守るために一生懸命に働く。優しくて誠実な人だと思います。その誠実さや彼女を想う気持ち、彼のピュアな部分が、うそ偽りなく見えるように、僕自身が常日頃から誠実に、人と仕事に向き合いたいなと思っています。
――トキ役の髙石さんの印象、松野家の人たちとのエピソードを教えてください
髙石さんは必要ない緊張やプレッシャーを取っ払ったような軽やかさがありますよね。一緒にお芝居をしていると、芯があるなと感じます。髙石さんが演じるおトキちゃんにも芯があり、そこに銀二郎もどんどんひかれていったんじゃないですかね。
松野家はみんなが面白く、現場でのお芝居が、脚本以上の膨れ上がり方をするのは、やっぱり松野家の方々だからだと思います。銀二郎は、勘右衛門さんと対立しますが、演じている小日向さんがどうしたってチャーミングなので、嫌なことをされても嫌だと思えない柔らかさがあるんですよね(笑)。
――ドラマの見どころ・視聴者の方へのメッセージをお願いします
江戸から明治に変わり、銀二郎とおトキちゃんは、その時代のはざまを生きています。その中で、自分の生き方を見つけること、「自由」を求める銀二郎がどんな人間になっていくのかは、僕も楽しみにしているところです。
また、おトキちゃんと別れるという結果がわかっている中で、銀二郎が視聴者の方にどう愛されていくのか。演じていて難しいなと思うのは、銀二郎に一つでも悪いところがあればいいんですけど、本当に嫌なところがなくて(笑)。演じていて心苦しくなるくらいに銀二郎は良い人なので、そこも見ていただけたらと思います。
■2025年度後期 連続テレビ小説『ばけばけ』(全25週/125回)
[総合](月~土)午前8時~8時15分ほか(土曜日は1週間の振り返り)
[BS][BSプレミアム4K](月~金)午前7時30分~7時45分
【作】ふじきみつ彦
【音楽】牛尾憲輔
【主題歌】ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
【制作統括】橋爪國臣
【プロデューサー】田島彰洋 鈴木航 田中陽児 川野秀昭
【演出】村橋直樹 泉並敬眞 松岡一史 小林直毅 小島東洋
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当