[NHK]NHKスペシャル 多発する子どもを狙った性加害 “加害者”180人以上を徹底取材してみえてきたものとは
放送文化基金賞ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞作「子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇」制作チームが継続取材
NHKの「NHKスペシャル」では10月26日の放送回、いま多発している子どもを狙った性加害問題を取り上げる。制作を手掛けたのは、放送文化基金賞ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞作「子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇」の取材班が制作を手掛けた。
今年、教員らが児童を盗撮し、その画像をSNS上のグループで共有していたとして逮捕・起訴される事件が起き、社会に大きな衝撃を与えた。子どもたちを狙う性犯罪が後を絶たないのはなぜか――。これまでにも児童ポルノの闇に迫ってきた取材班が、今回新たに挑んだのは、180人以上の“加害者”へのアンケート調査とインタビュー。調査から見えてきたのは、多くの加害者が10代かもっと幼い頃の性的な問題行動をきっかけに、「加害の扉」が開かれていたという事実だった。
加害者は大人だけでなく、子どもにも拡大
さらに現在の学校現場では“大人”以外の加害者の存在も懸念されているという。昨年12月に検挙された盗撮動画を共有していたSNSグループのメンバー28人のうち、半数以上が「中高生」だった。ネット上には、子どもたちが同級生を盗撮したり、AI技術を使って服を脱がせるなどの動画が蔓延している。

性被害をなくすために加害者側に迫ろうと考えた取材班
番組では、子どもの性的な問題行動に向きあう児童相談所の取り組みや、幼少期から性教育を積極的に行う先進的な学校も取材。子どもたちを「被害者」にも「加害者」にもしないために、社会として何ができるのか考える。
■番組概要
NHKスペシャル「加害の“扉“が開くとき 子どもを守るには」
放送: 10月26日(日)午後9:00~9:49〈総合〉
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



