NHK連続テレビ小説「ばけばけ」 錦織友一役の吉沢亮さんがコメント
「今後描かれていくであろう彼の生い立ちや過去も楽しみになさっていてください」
現在、第6週「ドコ、モ、ジゴク。」が放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。錦織友一は松江随一の秀才で、「大盤石(だいばんじゃく)」の異名を持つ青年。松江中学で英語教師を務め、外国人教師として松江にやってきたヘブンをサポートする。トキとは奇妙な縁で知り合い、彼女の人生に深く関わっていくことに。
そんな錦織友一を演じている吉沢亮さんのオフィシャルコメントが届いた。
――ご出演が決まってのお気持を教えてください
「なつぞら」以来6年ぶりの朝ドラ出演で、とてもうれしいです。前回の撮影は東京で、今回は大阪なのでまた違った空気感がありますが、朝ドラ特有のあたたかさは同じ。毎日楽しくやらせていただいています。 ただ、錦織はヘブン先生と松江の人たちの懸け橋になる役なので、英語のセリフがすごく多くて。僕は英語が一切しゃべれない人間だから、クランクインの4ヶ月ぐらい前から英会話のレッスンに通って必死に英語を勉強しました。ひたすら英語をしゃべっている役ですが、あまり厳しい目で見ないでください(笑)。
――演じられる錦織さんはどんな人物でしょうか
「松江の神童」「大盤石」と呼ばれる秀才ですが、不器用で生き方がうまいわけではない、その人間臭さも錦織の面白さです。
彼のモデルである西田千太郎さんが暮らしていた松江のお家に行って、勉強されていたという部屋を見学させてもらったのですが、その暗くて狭い空間に彼の根本的な部分をうっすら見た気がしました。壁に新聞か何かを貼っていた跡がついていて、ドラマ中の下宿先「荻野屋」のような雰囲気なんです。本当に勉強熱心な方だったんでしょうね。ある種学問にすがっているような、学問への執念みたいなものを感じました。

錦織は日本を変えたいという強い志も持っているので、ヘブン先生の通訳になった時はワクワクしていたと思います。先生との出会いが自分の人生を変えてくれるんじゃないかと希望を持って接していたでしょうね。振り回されていく中でただの通訳から、より深いプライベート的な部分でもつながっていくようになり、錦織の中でヘブン先生の存在が日に日に大きくなっていくんだろうと感じています。
東京にいる時は結構ドシンッと構えていたし、彼の言葉がトキを導いていくような雰囲気もあったのでかっこいい役だと思っていたんですけど、松江では振り回されてトキに助けてもらってばかり。「すいません!」「お世話になってます!」みたいな空気感でやらせてもらっています。思っていたよりコメディタッチのシーンが多いので、撮影していて楽しいです。
――撮影して印象的だったシーンを教えてください
トキさんにヘブン先生の女中になってくれないかと頼むシーンは、なかなか無理なお願いをしていますから、錦織からしたらものすごく申し訳ない後ろめたさみたいなものがあったと思います。それでもトキさんが持っている明るさや、ただ明るいだけではなく肝が座っている様子を信頼してお願いしたんじゃないかなと、演じていて感じました。銀二郎に会いに1人で東京まで来るわけですから、たくましい人だなという印象は、たぶん最初から持っていたはずです。

あとは、今後出てくる錦織がスキップに苦戦するシーンでわざと下手にスキップするのがめちゃくちゃ難しかったです。やりすぎに見えない程度の面白さがあるラインを狙うのが難しくて苦労しましたが、徹底的に膝を曲げないというコツを発見しました(笑)。
――髙石あかりさん、トミー・バストウさんの印象を教えてください
髙石さんはすばらしいです。反応が素すぎて、たまにお芝居なのか素なのかわからなくなる瞬間があるんです。作品の世界観に入り込める女優さんだなと思います。トキとのシーンはカットがかからずにアドリブになることもありますが、テンポ感が合うし、撮影がとても楽しいです。

トミーさんもすごくすてきな方で、英語の発音を「今の大丈夫だった?」と聞くと「すばらしい!」と言ってくれるのがうれしいです。僕としては自分の英語の特訓のためにも現場ではトミーさんと英語で会話しようと思っていたんですけど、あまりにも彼の日本語がうまいので甘えて日本語でしゃべってしまいます(笑)。
――ドラマの見どころと視聴者へメッセージをお願いします
台本を読んで「みんな悩みや苦しいことを抱えているけど、それでも一生懸命生きてるよね」と厚かましくない、ちゃんと笑えるぐらいの空気感でじんわり伝わってくる感じがすてきだなと思いました。それぞれ大変なことがある人生を歩んでいるわけですけど、ふじきさんの脚本はその中の本当にささいなことをピックアップして笑いに変えていくんです。そこに面白さとたくましさを感じましたし、登場人物が結構重たい何かしらを抱えつつも楽しそうに笑っている強さや生命力みたいなものがこの作品の魅力なんじゃないかと思います。
錦織自身も何かを抱えている中でおトキさんやヘブン先生と出会い、お互いに影響を与え合いながら人として成長していきますので見守っていただけたらうれしいです。今後描かれていくであろう彼の生い立ちや過去も楽しみになさっていてください。
■2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』(全25週/125回)
[総合](月~土)午前8時~8時15分ほか(土曜日は1週間の振り返り)
[BS][BSプレミアム4K](月~金)午前7時30分~7時45分
【作】ふじきみつ彦
【音楽】牛尾憲輔
【主題歌】ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
【制作統括】橋爪國臣
【プロデューサー】田島彰洋 鈴木航 田中陽児 川野秀昭
【演出】村橋直樹 泉並敬眞 松岡一史 小林直毅 小島東洋
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当
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