NHK 2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」キービジュアルを発表 語りは安藤サクラ
NHKは、2026年1月4日に放送が始まる仲野太賀主演の大河ドラマ「豊臣兄弟!」のキービジュアルを公表した。さらに、ドラマの語り(ナレーション)を女優の安藤サクラが、音楽を作曲家の木村秀彬が務めることを発表した。
雨の中で笑う豊臣兄弟──絆を象徴するキービジュアル
大河ドラマ第65作となる「豊臣兄弟!」は、戦国時代のど真ん中を舞台に、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く。夢と希望の下剋上サクセスストーリーで、主人公は天下人の弟・豊臣秀長(仲野太賀)。本作は「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた、天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメントとなる。
今回公表されたキービジュアルは、主人公の小一郎(のちの秀長/仲野太賀)と、その兄・藤吉郎(のちの豊臣秀吉/池松壮亮)が、雨の中で大きく笑う一瞬を切り取った。雨をものともせず、むしろ恵みととらえるポジティブな2人の笑顔が印象的で「豊臣兄弟!」の兄弟の絆とドラマの世界観を表している。
撮影は写真家の川島小鳥が、アートディレクターを坂脇慶が担当した。川島は、撮影現場では仲野と池松の2人が率先してアイデアを出し、引っ張ってくれたと振り返り、劇中さながらの「一心同体なおふたり」とスタッフが一丸となって作った「とてもとても特別な写真だ」とコメントを寄せている。坂脇も、選定した一枚が「役を超えて呼吸を合わせる二人の関係性の温度が感じられる」もので、現代の我々が共感できる「人としての豊臣兄弟」の姿が浮かび上がったと感じている。
語り・安藤サクラ「心震えて涙が出た」
物語の語りという重要な役割を担うのは、映画『万引き家族』やドラマ「ブラッシュアップライフ」など、国内外で高い評価を得る女優・安藤サクラ。制作統括の堀内裕介チーフ・プロデューサーは、安藤サクラが秀長・秀吉という兄弟を「ときに遠くから見守り、ときに優しく寄り添いながら」その波乱に満ちた人生に伴走してくれるとし、安藤ならではの感性あふれる「語り」に注目してほしいと述べている。

安藤サクラは「チーフ演出の渡邊良雄監督をはじめ、尊敬するスタッフ・キャストの皆さまと大河ドラマで再会できることを、心から嬉うれしく思っております。私にとってご縁の深い方々と、語りという立場で作品を共にできることが新鮮で、この一年がとても楽しみです」と喜びを語り、「初めて冒頭を拝見したとき、監督が描くダイナミックであたたかい世界観と、太賀くんの躍動感と安心感に心震えて涙がでました。とにかく誠実にこの作品に寄り添っていきたいです。誠心誠意、『豊臣兄弟!』を見守ってまいりますので、視聴者の皆さまにもどうか一年間あたたかく見守っていただけたら幸いです」とコメントしている。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



