NHK夜ドラ「ひらやすみ」  立花よもぎ役の吉岡里帆さんがコメント

「よもぎはきっとヒロトにいちばん“当てられちゃう”役」

 
現在NHK総合で放送中の夜ドラ「ひらやすみ」。本作は、真造圭伍さんの同名漫画が原作のドラマ。東京・阿佐ヶ谷の平屋を舞台に、ささやかな日常と人と人とのつながりを丁寧に描く。主人公は、岡山天音さん演じる29歳のフリーター・生田ヒロト。かつて俳優として活動していたものの現在は定職もなく、肩の力が抜けた自由な日々を送っている。

 

今回、立花よもぎを演じている吉岡里帆さんのオフィシャルコメントが届いた。不動産会社で働く立花よもぎは、仕事熱心で、職場ではエースと言われている。だが、日々仕事ばかりで、少しだけ心に余裕のない生活を送っている。ヒロトとはひょんなことから顔見知りになるが、ヒロトのノンキさにイライラすることもしばしばだ。

 

――「ひらやすみ」原作を読んでの印象を教えてください

 

 

舞台となる阿佐ヶ谷に住んでいる人たちの息遣いや、町のリアリティーが漫画の中にもずっと空気感として流れているように感じました。日々忙しくて、やらなきゃいけないことがたくさんある中で、そういう日常からちょっとだけ解き放ってくれるような。そういうキャラクターたちがたくさん出てくるのが魅力だと感じています。特に主人公のヒロトと、いとこのなっちゃん。この2人の織りなす、“あえて誰かに話さないような日常”を漫画で見せてもらうことで、「ああ、そうだよな。人との関わり合いって、こういうことが大事だよな」と気付かされるというか。この作品の特に好きなところです。

 

――吉岡さんにとって「立花よもぎ」はどんなキャラクターですか?

 

よもぎって、等身大で演じられるといいますか、気持ちが分かることがたくさんあります。会社では「いろんなことができて当たり前」と扱われる年齢なんだけど、だからって頑張ってることを認めてもらえるわけでもない。新人の頃は気にかけてもらえていたけど、最近はそういうのもなくなったな、とか。そういうちょっとしたことの積み重ねで疲れていくというか…。「あ、私って本当ずっと仕事ばっかりしてるなあ」っていう感覚はとても共感しながら演じました。

 

 

よもぎはきっとヒロトにいちばん“当てられちゃう”役だと思います。自由に自分らしく生きたいんだけど、自分らしさって何だっけって、ちょっと見失っている人。そこに、ヒロトからたくさんエネルギーをもらって、ちょっとだけ変わる。ほんのちょっとだけの変化なんだけど、そこがすごく演じていて楽しかったです。

 

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします

 

 

この作品と「夜ドラ」の放送枠は相性がいいなと思っています。仕事を頑張って帰ってきて、「もう正直ドラマとか見られないよ」という人も、15分だけテレビをつけていただけたらうれしいです。ヒロトが“頑張りすぎないコツ”みたいなものを教えてくれると思います。「ひらやすみ」には皆さんと同じように一生懸命毎日を生きている、人間らしいキャラクターがたくさん出てきます。そういう誰かと心を通わせながら、ちょっとだけ癒やされる。そんなふうに見てもらえるとうれしいです。

 
■番組概要
夜ドラ「ひらやすみ」
放送:総合/毎週月~木曜 夜10:45~11:00〈全20回/5週〉