ニッポン放送 スペシャルイベント「ザ・ビートルズ アンソロジー・コレクション キセキの裏側 191の楽しみ方」開催
ニッポン放送は11月23日、同局「イマジンスタジオ」(東京・有楽町)で、スペシャルイベント「ニッポン放送 imagine studio 2025ザ・ビートルズ アンソロジー・コレクション キセキの裏側 191の楽しみ方」を開催した。
1995年から96年にかけて、ザ・ビートルズの秘蔵音源やバンドの歴史を時系列でたどる映像作品が「ザ・ビートルズ・アンソロジー」プロジェクトとして世界各国でリリースされた。アナログレコードとCDでは、楽曲のデモ音源、不採用ミックス、アウトテイク、未発表楽曲、ライブ音源を全3作の「ザ・ビートルズ・アンソロジー」としてリリースされた。
その旧作「アンソロジー」がリマスターされたのと同時に、新作「アンソロジー4」が加わり、全191曲を収録した新「アンソロジー・コレクション」がリリースされた。ニッポン放送で開催された本イベントでは、ゲストに音楽評論家の萩原健太と、芸人でビートルズファンのヒコロヒーが登壇し、ザ・ビートルズの魅力や新たに生まれ変わった「アンソロジー」の聴きどころを語り合った。司会は同局の「上柳昌彦 あさぼらけ」パーソナリティの柳昌彦アナウンサーが務めた。

(左から)柳昌彦アナウンサー、ヒコロヒー、萩原健太
平成生まれのヒコロヒーは、ビートルズとの出会いを「幼い時から車の中でかかっていて、当然のようにありました。我が家はいろんな音楽が溢れていて、UKロックだけが流れた時期もあれば、加山雄三だけが流れている時期もありました」と、家庭環境からビートルズを自然に聴くようになったと説明。19歳の頃から“ビートルズの楽曲”と認識して聴くようになり、「レンタルCDショップに行き、“あれもこれもビートルズだったのか”と幼い頃の記憶とリンクしていく感じでしたね」と振り返った。
萩原は今回の「アンソロジー・コレクション」について「“元の曲とどう違うか”がポイント。ビートルズは多くの人が元の曲を知っているので、どういう形で完成形に至ったのかに注目です」と解説した。ヒコロヒーは好きな1曲として「ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」を挙げた。当初はカバー楽曲であることを知らなったと言い、「ビートルズの初期感というか、さっぱりしている感じが好きです」とその理由を語った。その言葉を受け萩原は「初期は自分たちのオリジナル曲が少ない一方、ライブの数が多かったので、ほかの人の曲も歌わないといけなかった。そんな時期の1曲ですね」と解説した。
今回新たにリリースされた「アンソロジー4」収録楽曲をオリジナルバージョンと聴き比べるコーナーでは「テル・ミー・ホワイ」「恋に落ちたら」「イン・マイ・ライフ」などを聴き比べ、萩原は「サウンド的には完成レベルに至っていないけど、その粗っぽさや、メンバー同士のやり取りから当時の雰囲気を感じられます」と、その魅力を力説。司会の上柳アナも「メンバーが顔を寄せ合ってワイワイやっている感じが伝わりますね」と共感していた。
イベント終盤には会場に集まったリスナーにも「ビートルズ楽曲で一番好きな曲」を質問するなど、大盛り上がりのなかでイベントは幕を閉じた。
なお、本イベントの模様の一部は、12月15日(月)4時30分からニッポン放送でオンエアされるほか、トーク部分はポッドキャスト配信も予定している。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



