NHK連続テレビ小説「ばけばけ」江藤リヨ役の北香那さんがコメント
「時代を先取りしているようなおしゃれな衣装なので、ぜひそこにも注目してほしいです」
現在、第9週「スキップ、ト、ウグイス。」が放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。同作に登場するキャストが自身の役どころや作品について語るインタビューシリーズに、江藤リヨ役の北香那さんが登場。
江藤リヨは江藤知事(佐野史郎)の愛娘で才色兼備のお嬢様。英語も堪能で、松江を訪れたヘブンに強くひかれ、積極的にアプローチしていく。
そんな江藤リヨを演じる北香那さんのオフィシャルコメントが届いた。
――本作が初の朝ドラ出演になります。決まったときの感想を教えてください
朝ドラにはいつか出演してみたいという憧れを、ずっと持っていました。そんな中で『ばけばけ』出演のお話をいただいた時は、一つの目標に手が届いたようなうれしさがありました。
脚本のふじきみつ彦さんとは、以前『バイプレイヤーズ』という作品でご一緒させてもらっているので、ふじきさんが書く脚本の朝ドラに出演させていただけることにすごくご縁のようなものを感じてうれしかったです。
――演じられている江藤リヨは、どんな役ですか?
知事の娘として良い家で育ち、基本は自分を疑わずに進んできたはつらつとしたキャラクターだけど、そこに嫌味がない。どこまでパワフルなお芝居で振り切っていいのかなと、撮影前から演じるのをすごく楽しみにしていたんです。その時に起こることを受け入れてストレートに進んでいくイメージで、人間関係においても単独行動的というか、自己中心的な部分もあるのですが、私はそこがちょっと愛せるというか、演じていて気持ちの良いキャラクターだと感じています。

多分、本来の私とは真逆な人間性を持っていて、リヨの感情は理解できても突発的に行動する部分はほとんど理解できず、そこが逆にうらやましいと思いました。
リヨは着ている衣装もすごく可愛いです。当時には珍しく、時代を先取りしているようなおしゃれな衣装なので、ぜひそこにも注目してほしいです。
――松野トキ役の髙石あかりさん、ヘブン役のトミー・バストウさんの印象は?
髙石さんは、気さくな方で、常にこびずにありのままの姿でいるという雰囲気もあるのが魅力的です。肝が据わっていて、怖いものとかあるのかなと思うような堂々とした姿が、見ていてかっこいいです。

トミーさんも気さくな方で、日本語をすごく勉強していらっしゃるのを感じます。日本語の聞き取りが上手で、いつも日本語でおしゃべりをしてくださるんですけど、「えっ、そんな言葉も知ってるの?」と思うような言葉を発することがあって、それが印象的ですね。私は、基本は英語でしかトミーさんとお芝居をしていないんですけれど、「ちょっと英語を間違えちゃったかも」と思うことがあっても、「全然大丈夫」と声をかけてくれたり、アドバイスをくれたりするので、ありがたいです。
――『ばけばけ』の見どころ・視聴者の方へのメッセージをお願いします
小泉八雲さんは、いろいろ資料を見ていくうちに、すごく日本に魅せられた人なのだと思いました。日本の文化の細部まで見落とさずに、それを美しさとしたうえで、文学として昇華させた人だと思います。八雲さんの影響は、現在においても、大きなものだったんじゃないかなと思いますよね。当時の日本がどういう国だったのか、どういう様子だったのかというのを、私達はもう見ることができないのでわからないですけれど、八雲さんがそこまで魅せられた部分というのは、日本をより好きになれる部分につながると思います。

『ばけばけ』の脚本にはコメディの要素もあって、私はそれが読んでいてすごく楽しいです。そして、髙石あかりさんをはじめとした出演者の方々、スタッフの皆さんも、本当にすてきな方ばかりが集まったチームだと思いますし、そこに参加できていることが、とにかくうれしいんです。その雰囲気みたいなものが、絶対に作品にも反映されているんじゃないかなと思うので、視聴者の皆さんにも最後まで楽しんでいただきたいと思います。
■2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』(全25週/125回)
[総合](月~土)午前8時~8時15分ほか(土曜日は1週間の振り返り)
[BS][BSプレミアム4K](月~金)午前7時30分~7時45分
【作】ふじきみつ彦
【音楽】牛尾憲輔
【主題歌】ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
【制作統括】橋爪國臣
【プロデューサー】田島彰洋 鈴木航 田中陽児 川野秀昭
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



