NHK ジョージ秋山の人気作『浮浪雲』を連続ドラマ化 主人公・雲役を佐々木蔵之介
NHKはこのほど、2026年1月4日からNHK BSとNHK BSプレミアム4Kで放送するBS時代劇『浮浪雲』(全8回)の取材会を東京・渋谷のNHK放送センターで開いた。会見には、主演の佐々木蔵之介と倉科カナ、イッセー尾形が登壇し、ドラマ化への思いや撮影現場の裏話などを語った。
(写真左から:倉科カナ、佐々木蔵之介、イッセー尾形)
本作は、漫画家・ジョージ秋山氏による、1973年から2017年まで約44年にわたって連載された同名漫画が原作。舞台は幕末の品川宿。主人公の雲は女物の着物をまとい、額で髪を結うという、変わりな風貌。気ままに生きつつ人々の運命を優しく動かす不思議なカリスマを持つ男。物語は雲の妻・かめ、息子・新之助との家族模様を軸に雲が営む問屋場「夢屋」での賑やかな日常、さらに清水次郎長、坂本龍馬、沖田総司ら歴史上の人物との邂逅も描かれる。
主人公・浮浪雲を演じる佐々木は「昨年の冬頃にお話をいただきました。内容をお聞きして、自分がやる、やらないにかかわらず、これは絶対に観たい時代劇だな思いました。それで、これはやるしかないだろうと思い、やりますとお返事しました」とオファーを受けたときの心境を語った。撮影は今年の7~8月に炎天下の京都で行われたそうで「命の危険を感じる暑さの中で時代劇を撮りました」と苦笑。だがその分、真夏ならではの「青空がぱきっとして明るくなりました」と映像美への手応えに自信を示した。さらに「骨太なくせしてつかみどころのない時代劇になっています」と語った。
雲の妻・かめ役の倉科は夫の人柄について「つかみどころがないからこそ、ひかれるところがあります。遊び人なんだけど、どこか芯がしっかりしてるところが垣間見えるので、雲さんのことをみんな本能的に好きになるんじゃないかなと思います」と分析した。
大河ドラマをはじめ、数多くの時代劇に出演してきたイッセー尾形は「時代劇は自由そのもの。ちょんまげを乗せればリアリティとはサヨナラできるところがあって、とても楽しいです」とその魅力を語っていた。
BS時代劇「浮浪雲」はNHKBSとNHKBSプレミアム4Kで2026年1月4日にスタート。毎週日曜午後6時45分〜午後7時43分(初回のみ午後7時開始)の放送を予定。
この記事を書いた記者
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