大河ドラマ「べらぼう」PV&トークショー  香川・観音寺市で開催 染谷将太がサプライズで登場

染谷将太、井上祐貴、ガリベンズ矢野がクライマックスの魅力語る

 

NHK高松放送局は、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の最終回放送を前に、「パブリックビューイング&スペシャルトークイベント」を11月30日、香川県観音寺市のハイスタッフホールで開催した。

 

このイベントには、松平定信役の井上祐貴、観音寺市出身で善吉役のガリベンズ矢野に加え、事前に出演が公表されていなかった喜多川歌麿役の染谷将太がシークレットゲストとして登壇した。応募総数1195件、当選倍率は約1.7倍に上り、会場には705人の来場者が集まった。司会は高松放送局の中林彩乃アナウンサーが務め、「べらぼう」演出の深川貴志も登壇した。

 

イベントでは、大河ドラマ第46回が大型スクリーンに映し出され、いよいよ写楽の役者絵が売り出される物語の迫力ある映像を来場者は楽しんだ。続くトークショーでは、井上とガリベンズ矢野が1階席から登場した後、2階席からサプライズで現れた染谷に会場は大歓声に包まれ、開始から大きく盛り上がった。

 

出演者たちは、直前に上映された第46回の内容を振り返り、それぞれが演技に込めた思いを語った。また井上に対しては、高松藩出身の儒学者・柴野栗山を演じた嶋田久作から、膨大なセリフの苦労をねぎらうメッセージ動画が披露された。

 

役者が語る演技の重みと今後の展開

 

染谷は、役者絵を描く作業について「写楽を演じるにあたって、実在する絵を噓なく描かないといけないのは、やりがいのある作業でした」とコメント。同時に「絵の力強さを感じるとともに、プレッシャーも感じ、少し呼吸が乱れるだけで筆の線が乱れて大変でした」と、その難しさも語った。今後の展開について多くは言及しなかったが「残り2回では、思いもしないことが起こっていき、すべてつながっていきます」と、視聴者の期待を高めた。

 

 

井上は史実に基づく物語ではあるものの、残り2回で定信が蔦重とどう関わり、どういう幕引きをするのかが重要で、「期待を裏切らない内容になっています」と断言した。また本作は「すごいスケールとスピード感」であるため、最後まで一瞬たりとも見逃さずに楽しんでほしいと呼びかけた。

 

 

地元観音寺市出身のガリベンズ矢野は、ストーリーが現代に通じる部分もあり、そうした作品に関われたことに感謝を述べた。

 

 

四国ゆかりの版木に感銘

 

トークショーの中では、大河ドラマと四国のゆかりについても触れられた。愛媛県大洲市で発見された歌麿の版木が紹介されると、歌麿役の染谷は「版木は残りづらいものなので、本当にすごいと思いますね」と、版木から歌麿の存在を身をもって感じた様子だった。

 

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(全48回)は、12月14日に最終回(15分拡大版)が放送される。なお今回のイベントの様子は12月10日から12日にかけて、「ゆう6かがわ」内で3日間にわたり放送される予定。