NHK連続テレビ小説「ばけばけ」 梶谷吾郎役の岩崎う大さんがコメント
「明治の時代に『怪談』というものがどうなっていくのかに興味があります」
現在、第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」が放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。梶谷吾郎は新聞「松江新報」の自称・敏腕記者。来日したヘブンに密着し、取材に取り組んでいる。 調子がよく、小さなネタをもビッグニュースに仕立て上げてしまうことも。
そんな梶谷吾郎を演じている岩崎う大さんのオフィシャルコメントが届いた。
――出演が決まってのお気持を教えてください
最初はマネージャーから伝えられたんですけど、すごく普通のテンションで伝えてきたんです。マネージャーはサプライズみたいにして僕の反応を見たかったみたいですけれど、僕は僕で「あれ? そんなにすごいことじゃないのかな」と思って(笑)。

一度持ち帰ったんですが、後になってから「これ、朝ドラじゃないですか!」みたいな感じで、やっぱり相当びっくりしました。ただ、本当に申し訳ないんですけれど、僕は朝ドラを見ない家庭に育ったので、朝ドラを見る習慣がなかったんです。めちゃくちゃうれしかったんですけど、ちゃんと見ておけばよかったという気持ちにもなりました。
――ご自身も脚本を書かれていますが、脚本家としての「ばけばけ」の感想を教えてください
ふじきさんとは元々知り合いで、以前、単独ライブとかも見に来てくれたことがあります。ふじきさんの脚本は、やっぱり面白いですよね。僕の役である梶谷も、派手に面白いことを言うわけじゃないですけれど、面白い人間の動きをしていて、その言動を表現するのが楽しくて。「ふじきさんは、きっとこんな感じのトーンで狙っているんだろうな」と想像しながら、やらせてもらっています。
――梶谷吾郎は、どんな役ですか
松江新報の新聞記者という役ですが、本来の僕とは違うところでいうと、結構パワフルで、人にどう思われているかもあまり考えていないというか。自分の正義はこれだというものはありつつ、時代によって変化していく正義のもろさみたいなのも知っていると思います。だから、フットワークが軽くて神出鬼没。梶谷の正義とは読者が喜ぶことで、何が正しいかよりも、単純に読者が湧くかどうかを考えているような気がしています。「風を吹けば、何かが起きて実る」というような感覚があって、取材も正攻法で聞いていくのが、僕の中にある梶谷のイメージです。
――トキ役の髙石あかりさんの印象を教えてください

髙石さんは、コメディのシーンが上手だと思いました。お笑いが好きなんじゃないかなぁ(笑)。大きな声を出すシーンでも、ただ声を張り上げるのではなくて、セリフに気持ちを乗せて、結果として声が大きくなっているという形に持っていけるのは、なかなか難しいと思います。面白い本を、ちゃんと面白く伝えてくれる人です。
――ドラマの見どころと視聴者へメッセージをお願いします
「ばけばけ」は、単純に良いテーマだなと思っています。小泉八雲さんのことはあまり詳しくないですけれど、当時の日本に来て「怪談」というものを掘った人がいるというのは面白いですし、小泉八雲さんはユーモラスな人だったんじゃないかなと思って、勝手にシンパシーを感じています。僕も妖怪やホラーが好きで、ちょっと視聴者的な目線になってしまうかもしれませんが、明治の時代に「怪談」というものがどうなっていくのかに興味があります。

梶谷さん、怪談に興味があるキャラみたいにできないですかね(笑)。物語の中で「小泉八雲」が誕生するところに、ちょっとでも絡んでいけたらいいのになぁ。
■2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』(全25週/125回)
[総合](月~土)午前8時~8時15分ほか(土曜日は1週間の振り返り)
[BS][BSプレミアム4K](月~金)午前7時30分~7時45分
【作】ふじきみつ彦
【音楽】牛尾憲輔
【主題歌】ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
【制作統括】橋爪國臣
【プロデューサー】田島彰洋 鈴木航 田中陽児 川野秀昭
【演出】村橋直樹 泉並敬眞 松岡一史 小林直毅 小島東洋
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



