NHK夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」完成会見に北香那と天野はなが登壇 26年1月5日スタート
岸本鮎佳が「友情」をテーマに描く、ちょっとブラックな大人のためのコメディドラマ
NHKはこのほど、2026年1月5日に放送がスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」の完成会見を東京・渋谷の放送センターで開いた。会見には、主演の北香那、共演の天野はな、制作統括の石澤かおるチーフ・プロデューサーが登壇した。
本作は「ラーメン」と「クラシック・バレエ」という一見、“油と水”のような違和感のある題材を掛け合わせ、20年来の親友同士の関係をちょっとブラックに描く大人のためのコメディドラマ。脚本は劇作家・演出家・俳優として活動する岸本鮎佳氏。
主人公は広告代理店で働く千本佳里奈(北香那)。大人向けバレエウェアブランドの発表会を担当していた佳里奈は当日、予定していたダンサーが来られなくなり、急遽、代役としてバレエを踊ることに。そんな佳里奈には、幼少期にバレエ教室で出会ってから20年来の親友・二木優美(天野はな)がいた。ところがある日突然、佳里奈は優美から一方的に絶交を言い渡されてしまう。心当たりが全くなく、関係を修復しようと奔走する佳里奈だが、優美の態度は変わらず…。

元々脚本家・岸本氏のファンだったという北は「大好きな岸本さんが脚本を手掛けられたということもあり、この作品にはすごく思い入れがあります。ラーメン、バレエ、絶交のブラックコメディという岸本ワールド全開の脚本で、『絶対に面白いじゃん!』と思っていました。しかし同時に、主演をさせていただくことへの責任や、自分がこの脚本をどこまで広げられるかという不安もありました。でも今はキャスト、スタッフの皆さんと共に最高の時間を過ごすことができています」と報告した。

千本佳里奈役の北香那
撮影では長回しのシーンが多いそうで「佳里奈は感情の起伏が激しく、急に泣き出す場面もあるのですが、はなちゃんのお芝居を見て受けていると、自然に気持ちがこみ上げてくるんです。そこにはすごく真剣な緊張感も漂っていました。はなちゃんは、カメラが回ると普段話している時からガラッと変わるんです。切り替え方と空気の作り方がとても勉強になりました。私の芝居をしっかりと受けてくださいます。安心して自分の思う芝居ができたのは、はなちゃんのおかげです」と感謝した。
一方、天野は「人には誰もが隠しておきたい“愚か”な部分を持っていると思いますが、そういうところをコメディーとして楽しく見られるように描かれていて、応援歌のような作品になっているなと思いました。多くの皆さんに見ていただければ」と一週目を見た感想を述べ、「プロのバレエダンサーの方々が出演してくださっています。いろいろ相談しながら作ったシーンもありますので、バレエのシーンにも注目していただければ嬉しいです」と見どころをアピールした。さらに北との共演については「本当の幼なじみのように、気を許せるような空気を香那ちゃんが作ってくださいました。お芝居のことも、30歳になった自分の人生についても等身大の意見交換ができるような関係になったかなと思います」と話した。

二木優美役の天野はな
最後に2週目以降の展開を聞かれた2人は「1週目ではずっと感情を抑えてきた優美が、本当はどんな心持ちでいたのかということが2週目以降にどんどん出てくるので、楽しんでいただければ嬉しいです」(天野)。「佳里奈には“それ、絶対違うよ!?”と教えたくなるようなもどかしさがあるのですが、そういう部分も含めて面白いし、突発的な行動も楽しんでいただけるのではないかと思います」(北)とそれぞれ答えた。
■番組概要
夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」(全20回/5週)
放送:2026年1月5日スタート。月~木曜午後10:45~11:00〈総合〉
作:岸本鮎佳
音楽:近石直之
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



