サンドウィッチマン、24時間完走 ニッポン放送第51回「ミュージックソン」募金4148万円超

目の不自由な人が安心して街を歩けるよう「音の出る信号機」の設置を呼びかける、ニッポン放送のチャリティ特番「第51回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」が25日正午、24時間の生放送を終えた。今年のメインパーソナリティを務めたお笑いコンビ「サンドウィッチマン」が完走し、番組終了時点での募金総額は4148万305円に達した。

 

本キャンペーンは、音楽(ミュージック)とマラソンを掛け合わせた「ミュージックソン」の名が示す通り、24時間の放送を通じて社会貢献の輪を広げる活動。集まった浄財は信号機の設置だけでなく、視覚障がい者向けの「声の図書」や教育機器の整備にも役立てられている。

 

豪華ゲストも続々 深夜には「漫才サミット」も

 

24日正午に幕を開けた番組には、萩本欽一、内村光良、中村雅俊、和田アキ子ら歴代のパーソナリティに加え、ゆず、Kis-My-Ft2、鈴木京香、榊原郁恵といった豪華ゲストが次々と生出演した。深夜帯には中川家やナイツと共に「漫才サミット」の特別版を放送し、笑いとともに支援を呼びかけた。

 

中村雅俊㊨、ゆず

 

鈴木京香㊨、榊原郁恵

 

恒例の「アナウンサー募金隊」の中継では、石塚英彦がサンドウィッチマンゆかりの地である板橋区の商店街にサプライズで登場する場面もあり、放送を盛り上げた。

 

「知る事」から始めた24時間

 

サンドウィッチマンの2人は、パーソナリティ就任後、まずは視覚障がいについて「知る事」から活動を開始した。事前の取材では筑波大学附属視覚特別支援学校を訪れ、授業の様子や専門家の意見を熱心に聞き取ったという。

 

エンディングでは、同校の児童たちがスタジオに駆けつけ「ジングルベル」を合唱。代表の児童から感謝の手紙が贈られると、スタジオは温かい拍手に包まれた。伊達みきおは「教わったことが多かったので、ちゃんと伝えていかないといけない」と振り返り、相方の富澤たけしも「なんだかんだで(24時間を)やっちゃいましたね」と、完走の喜びを語った。

 

 

支援の輪、1月まで継続

 

1975年に始まった同キャンペーンは、これまでに累計51億円以上の寄付を集め、全国に3519基の「音の出る信号機」を設置してきた。しかし、近年は既存設備の老朽化による更新が優先され、新たな設置箇所が増えにくいという課題も抱えている。今回の募金キャンペーンは2026年1月31日まで継続される。寄付は銀行振り込みや現金書留のほか、ニッポン放送本社に設置された募金箱でも受け付けている。