巨大噴火が「日本人」を作った? NHKの知的エンタメ番組が迫るルーツの謎

災害と遺伝子が紐解く「日本人らしさ」の源流とは?

 

NHKは、タモリ、山中伸弥、吉岡里帆がMCを務める知的探求エンターテインメント番組「タモリ・山中伸弥の!?」の第4弾を1月10日に放送する。今回のテーマは「日本人らしさ」。世界から注目される日本人の礼儀正しさや勤勉さなどの特質が、いかにして育まれたのかを、地学と遺伝学の両面から紐解いていく。

 

目玉の一つは、約7300年前に鹿児島沖で発生した「鬼界カルデラ噴火」の再現。過去1万年で地球最大とされるこの超巨大噴火を含め、日本列島の先祖は破局的な噴火を二度も経験しているという。番組では、この未曾有の災害を大迫力のCGで描き、先祖がいかにして生き抜いたかに迫る。

 

 

さらに、最新の遺伝学研究によって明らかになった、日本列島特有の遺伝的系統の存在にも注目する。専門家によれば、度重なる巨大災害を経験する中で、特定の遺伝的特徴を持つことが生存に有利に働いた可能性があるという。つまり「日本人らしさ」は災害列島という過酷な環境を生き抜いてきた歴史と密接に結びついているというが、それは真実なのか?

 

 

「“正しく畏れる”ということです」

 

収録を終え、タモリは「ぐっと縄文人を身近に感じ始めました。今では縄文人が“3コ上の先輩”くらいの感覚です(笑)。日本の文化というのは連続しているんだなと。地学的な特徴で、日本人は本当にたくさんの災害を受けてきたんですよね。周りは海だから逃げようがないということもあったでしょうが、ここで生きていくしかないという覚悟、ここしかないという思いだったんでしょう。今回のテーマを通して、まずは地学のこと、日本はどれだけ地震が多いか、噴火や津波もどれほど起こってきたかということをちゃんと覚えておいてほしいです。“正しく畏れる”ということですよね。鬼界の噴火はそれを超えていますけど、我々は本当に危ない場所に住んでいるんです。でも無常観であったり、日本の文化、たとえば絵画や音楽、ほかの芸術も、どれをとっても独特の文化ですよね。これがあるから私は日本に住みたいなと思いますね」とコメントした。

 

 

「大規模な噴火や大地震が何度も起こったことが、遺伝子を現代にまで残していく力になったんだと」

 

山中伸弥は「収録中も何度か口に出たように“まさかこのテーマで遺伝子の話が出てくるとは!”と随所で感じました。“災害”と“私たちらしさ”ということが、こうくるか!という感じでしたね。びっくりしました。でも収録を終えた今は、ある意味、当然だなとも思っています。遺伝子は自然淘汰されるもので、どの遺伝子が残されていくかは環境に大きく左右されますから、大規模な噴火や大地震が何度も起こったことが、遺伝子を現代にまで残していく力になったんだと思います。災害に立ち向かった経験の結果、いまの私たちも受け継いでいるんだと、ものすごい話だなと感じました。島国である日本は、ある意味ずっと閉じ込められてきたわけで、その地理的な環境の中で何度も大災害を乗り越えるために DNAが残ってきたんだなと。現代人に残っている割合はわずか 10%であってもそれはランダムに偶然残っている 10%ではなく、意味があって1万年の時を超えてきた部分があるんだなと、すごく感慨深いものがありました」と番組を通して大きな気づきがあったことを明かした。

 

 

「言葉にしがたい自信のようなものが番組を通して身につきました」

 

そして吉岡里帆は「テーマの入口からたどり着いたゴールが意外で、一見“つながらない”面白さ。でもつながった時に、日本人がもっている気質や傾向には理由があるということがわかり、読後感はすっきりしています。番組を見てくださる方には、『日本人らしさ』というのが一説によると地学から始まり、DNAをたどって今の自分たちにも脈々と伝わっていること、そこから自分のルーツを誇りに感じたり、隠れた強さがあるということを再認識してもらえるのではないかなと思います。私も心配性な性格ですが、自分の中のご先祖さまに守られている屈強な精神の理由がわかって、言葉にしがたい自信のようなものが番組を通して身についたように感じられました。番組をご覧になった皆さんにも、ぜひ同じ体験をしていただきたいです」と視聴者へ呼びかけた。

 

番組概要
「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?(びっくりはてな)」
放送:1月10日(土)午後7時30分~8時48分〈総合〉
出演:タモリ、山中伸弥、吉岡里帆、吉村崇(平成ノブシコブシ)