NHK連続テレビ小説「ばけばけ」ラン役の蓮佛美沙子さんがコメント
「原始的な営みの豊かさが本当に愛おしく描かれていて、脚本を読み、とても幸せな気持ちになりました」
現在、第22週「アタラシ、ノ、ジンセイ。」が放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。熊本での新生活がスタートしたトキとヘブン。ある日、トキはヘブンの同僚英語教師・ロバートの妻、ランと知り合う。英語が堪能なランは、外国人の日本人妻としてトキの手本となり、なんでも相談できる友人となっていく。
そんなラン役を演じている蓮佛美沙子さんのオフィシャルコメントが届いた。
――出演が決まったときの気持ちを教えてください
「ばけばけ」には、昨年出演した夜ドラ「バニラな毎日」でお世話になったスタッフさんも多く関わっているので、オンエア前から楽しみにしていました。放送が始まってから純粋に視聴者として作品を大好きになっていたので、まさか呼んでいただけるとは! スタッフの皆さんとこんなに早く再会できたのもうれしかったですし、作品も大好きなので、ファンが現場見学に行くような気持ちでした(笑)

実際に出演することになり、文字だけで役柄の体温や鼓動を感じられるようなふじきさんの脚本に改めて感動しました。ただそこに生活があり、人の温もりとそれぞれが抱えている思いがあって…という原始的な営みの豊かさが本当に愛おしく描かれていて、脚本を読み、とても幸せな気持ちになりました。
――ランはどのような人物とお考えですか
カラッと明るくてユーモアもあり、英語も話すことができる、とても聡明な人です。でも心の奥底では、いつ夫がアメリカに帰ってしまうのかと、覚悟しつつも不安を感じている、健気な女性だと感じました。
クランクインする前までは、おトキさんが憧れるような雰囲気が出せるか少し不安だったのですが、衣装や美術がとにかくすてきで、支度をしてセットに足を踏み入れた瞬間に「大丈夫だ」と思えました。そういった環境にたくさん助けられて、堂々とお芝居できた気がしています。

英語で演じるうえで一番難しいのは、相手のセリフをどう聞くか、な気がしています。ロバートさんにセリフを畳みかけられるシーンでは、本番までに相手のセリフを必死に耳になじませて、本番ではその瞬間を生きるために全部忘れて、という作業をする必要があり、それがとても大変でした。
――現場の雰囲気はいかがですか?
BK(大阪放送局)の朝ドラは久しぶりですが、BK特有のホーム感のある空気は変わっていませんでした。また今回、出演者やスタッフの皆さんがリラックスして過ごされている様子が特に印象的で、私もとても居心地よく過ごせました。あかりちゃんは、本当に自然体で、かわいい!! 常に気負わず、そこにいる感じがとてもすてきでした。トミーさんとジョーさんとは同じ年で、いろいろなお話しができました。
ある時、トミーさんがジョーさんに「日本では下手な役者のことを大根役者って言うんだよ」と教えていて、私もそれに混ざって「英語ではhamって言うんだよ」と教えてもらいました。お二人ともチャーミングでとてもすてきな方でした。
――撮影で印象的だったシーンを教えてください
第109回(3月5日放送)の「旦那の生きたい道を、選んでほしいと思います」とヘブンさんに伝えるシーンが印象的です。心の中では「アメリカに帰ってほしくない」と思っていますが、相手を思って、また明治の女性として“そうあるべき”と信じて、真逆のことを伝える。そこから本心をどれだけのぞかせるか、もしくは隠すのか、そのさじ加減が本当に難しかったです。

おトキさんとは違い、ランは自分と同じ外国人と結婚した日本人妻の行く末をたくさん見てきました。「みんな最後は旦那が一人で母国に帰る」「だから籍も入れてない、帰るなら別れる」と言えるランだけど、ずっと心は「いやだ」と叫んでいて、いつ自分の夫が帰国するか心の底ではおびえていたのだろうと思います。
――視聴者へメッセージをお願いします
「ばけばけ」は、生きていくというシンプルな行為そのものの美しさや豊かさを丁寧に、そして心地よいユーモアを持って創られている作品だと思います。物理的に贅沢すぎる今の時代に、そぎ落とされた精神的な富をトキたちの生活を通してそっと手渡してくれる。その愛情深さやユーモアのバランスが本当に大好きです。後半にさしかかった「ばけばけ」を私も一視聴者としてとても楽しみにしています。
■2025年度後期連続テレビ小説「ばけばけ」(全25週/125回)
[総合](月~土)午前8時~8時15分ほか(土曜日は1週間の振り返り)
[BS][BSプレミアム4K](月~金)午前7時30分~7時45分
【作】ふじきみつ彦
【音楽】牛尾憲輔
【主題歌】ハンバートハンバート「笑ったり転んだり」
【制作統括】橋爪國臣
【プロデューサー】田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
【演出】村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史、小林直毅、小島東洋
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当
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