NHKスペシャル時代劇「眠狂四郎」 混沌の時代に究極のダークヒーローが蘇る
NHKはこのほど、3月24日に総合で放送するスペシャル時代劇「眠狂四郎」の完成披露試写会見を、東京・渋谷の放送センターで開いた。会見には、主演の長谷川博己をはじめ、菜々緒、坂東彌十郎が登壇した。
(写真左から:坂東彌十郎、長谷川博己、菜々緒)
原作は、柴田錬三郎の『眠狂四郎』シリーズ(新潮社)。江戸後期の乱れた世を舞台に、名刀・無想正宗を手に必殺「円月殺法」で容赦なく敵を斬りまくる謎の浪人・眠狂四郎の戦いを描く。NHKと東映京都撮影所がタッグを組み、“海外に通じる大型時代劇”を目指した。

これまで市川雷蔵、片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)、田村正和ら名優が演じてきた眠狂四郎を、大河ドラマ「麒麟がくる」以来のNHK出演となる長谷川博己が制作陣とともに新たなダークヒーロー“令和の眠狂四郎”を造形した。
会見で長谷川は「時代劇はある種の芝居の型みたいなものがあり、それを新しいものにするためにどう壊していけるか、というところに楽しさがあります。これまで多くの名優が演じてきた役ですが、皆さんのイメージを少し踏襲しつつ、新しい令和の眠狂四郎を作れたら、という気持ちで臨みました」と明かし、「完全にぶっ壊して新しいものを作るのも面白いと思いましたが、眠狂四郎には圧倒的なオーラがあり怪物でした。いい経験になりました」とキャラクターへの思いを語った。
女盗賊・女狐役を演じる菜々緒は「時代劇に出演するのは大河ドラマ『おんな城主 直虎』以来10年ぶりです。京都・太秦の撮影所を訪れるのも久しぶりで、どんな心構えで臨めばいいのか、とても緊張しました。でも、現場では皆さんが温かく迎えてくださりました。殺陣の稽古も入念に準備し、本番に臨みました。着物でお芝居するのは大変で、汗だくになりながら一生懸命頑張りました。所作の先生に褒めていただけてうれしかったです」と撮影を振り返った。
切支丹弾圧を容赦なく行い、眠狂四郎の前に立ちはだかる大目付・松平主水正役の坂東彌十郎は、撮影が行われた京都・太秦撮影所について「65年前、太秦撮影所の近くにあった幼稚園に通っていて、走り回っていました。父が東映にいたものですから、懐かしい撮影所に久々に伺うことができ、とても楽しかったです」と明かし、敵役となる長谷川については「撮影所で初めて長谷川さんに初めてお会いしましたが、そのときからすでに眠狂四郎になっていて、すごいなと思いました。長谷川さんが、真摯に打ち込んでらっしゃるのを見て、僕も迂闊なことはできないと責任を感じました」と長谷川の役への向き合い方を絶賛した。
長谷川は「昔、子どもの頃に観ていた時代劇って、ハラハラドキドキして、すごく怖いけど見たい、という感じだったんですよね。僕の中では、幼い人たちにも印象に残るようなものができたらいいなという気持ちがあります。評判が良ければシリーズになるそうですが、悪ければ解散になると思います(笑)。ぜひ、楽しんでいただきたいです」とアピールしていた。
■番組概要
スペシャル時代劇「眠狂四郎」
放送:3月24日(火)午後10:00~11:29〈総合〉
原作:柴田錬三郎
脚本:酒井雅秋
音楽:池頼広
制作統括:谷口卓敬 髙橋練 土田真通
プロデューサー:土井健生
演出:一色隆司
制作:東映京都撮影所 NHKエンタープライズ
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



