アストロデザイン、省スペース・定置式ドライビングシミュレーター

 アストロデザインは、「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展した。人とくるまに携わる専門家の人たちに向けて、アストロデザインによる最新の取り組みを紹介した。

 自動車用インフォテインメントシステム計測機器(MIPI/GMSL計測機)を展示した。自動車業界において、主に車載カメラやディスプレイの接続インターフェースとして利用されているMIPI規格。同コーナーでは、アストロデザインから年内リリース予定のMIPI信号発生器を紹介した。GMSLと合わせて、車載カメラやディスプレイの他、ECUからの出力信号などにおいて必要とされる様々な信号計測ソリューションを提供する。

 車載向け映像ジェネレータ/アナライザ『GMSL計測機』の特長は
①帯域内で自由にタイミングのカスタマイズが可能
②映像入出力が可能で特殊な解像度のモニターがなくても映像確認が可能
③MIPI CSI―2のジェネレート、アナライズが可能。車載用途の様々な解像度出力に対応。現場導入しやすく、開発から量産まで幅広く活躍する。これまでの信号処理技術のノウハウから最新の規格動向にも柔軟に対応する。
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 モバイル対応135インチLED(シリコンコア・テクノロジー合同会社製)を展示した。施工いらずの可搬式一体型ディスプレイ。様々な映像ソースを135インチの大画面に集約する。表示用のLEDには、135インチサイズの1・25mmピッチで、解像度の折り畳み式モバイルディスプレイとなっている。アストロデザインは、シリコンコア・テクノロジー合同会社の同ディスプレイについて、日本国内における販売代理店となっている。

特長は
▽画面レイアウトの簡単操作=マルチ画面のレイアウトを、ビデオプロセッサ用リモートコントローラでワンタッチで変更可能。画面分割は最大10個可能
▽低消費電力LED=低消費電力で100V電源・バッテリー運用に対応(100V運用の』場合には、輝度を60%程度(約600nits/約600W程度)で運用することを推奨)
▽モバイル対応135インチLED=折り畳むことで一般エレベーターでの運搬が可能となっている。

 接続例ではモバイル対応135インチLEDと同社の低遅延ハードウェアビデオプロセッサ「MC―2085」をHDMIで接続する。同器は背面への内蔵も可能。最大6入力(例:手元カメラ、全体カメラ、PTZカメラ、プレゼンテーション、リアルタイムデータ、TV会議)が可能。
 AC100Vにも対応。ポータブルバッテリーでも駆動可能。
 自動車の開発・設計現場での活用や、商業施設、会議室での利用が想定されている。

全文は 6月2日付け5面に掲載

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。