【猛暑対策展】富士通ゼネラル、10秒装着ウェアラブルエアコン

 一般社団法人日本能率協会(JMA、中村正己会長)は、7月23日(水)から25日(金)の3日間、東京ビッグサイト東7ホール(東京都江東区)で「第11回 猛暑対策展」を開催した。
 富士通ゼネラルは、圧倒的な冷却性能を誇るウェアラブルエアコン「wearcon」(ウェアコン)=写真=を展示紹介した。「ウェアコン」は、外部温度差最大マイナス20℃の圧倒的な冷却パワーを維持しつつ、手軽で使い勝手の良いネッククーラーとして開発した。同製品は、従来分離されていた冷却ネック部と水冷式熱交換部を一体化し、チューブレス仕様にした。その結果、これまで腰に巻いていた熱交換部の装着が不要になり、装着時間を約3分の1の10秒に短縮した。また、使い心地が大幅に改善されたことで、建設業や物流関係、イベント関係などの移動が必須となる職種の人にも手軽に利用できる。
 「電波タイムズ」の取材に対して「当社のウェアラブルエアコンは 、高品質ペルチェ素子を利用したネッククーラーで、外部温度に対して最大マイナス20℃の冷却能力を発揮し、首に装着することで頸部を冷やします。頚部を狙って直接冷却。熱を逃すために水を使用しています。水冷式の放熱です。当社の強みである空調技術やノウハウを応用して、内蔵する熱交換部でペルチェ素子から発生する熱を水に放熱し、40℃を超える過酷な環境でも一貫して優れた冷却性能を発揮するプロ仕様となっています。2021年の発売以来、鉄鋼業やプラント業など、過酷な猛暑下で働く職場を有する500社以上の国内企業で採用され、数々の猛暑現場で活躍しています」(富士通ゼネラルコーポレートコミュニケーション室Public Relationsグループ)と話した。
 同社は、2024年10月より目指す姿に「Creating a Life Conditioner」を掲げ、未来の子供たちの笑顔や地球環境という“全てのLIFE”を守り続けるために、同社の製品やサービスを通じて快適さを創造することを宣言した。同社では日常で手軽に身に着けられるウェアラブルエアコンの開発を通じて、暑熱環境下で働く人に快適を届けることで、社会課題への解決を図る。
 ※ペルチェ素子:電気を流すと冷やしたり緩めたりすることができる電子部品。

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。