
ソフトバンク、「AI分析で選手名を自動識別する実証実験」 発表会を開催
ソフトバンク(本社:東京都港区 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一 以下、当社)は、8月4日(月)オンラインにて「AI分析で選手名を自動識別する実証実験」について記者発表会を開催した。
当社は、2023年に実施したゴルフトーナメントにおける5G SAなどを活用したライブ配信の実証実験の成果に加え、今回、新たに独自開発した“AI技術”を導入することで、「ライブ映像の配信でリアルタイムに選手名を表示する実証実験に成功した」と発表した。
専用タブレットでの提供サービス「AIを使った選手名推定表示」として紹介。AIによって低コストで映像から選手を特定して選手名を表示する。今までプレー会場での選手の識別には、帽子やサングラスなどで顔が隠れてしまい、顔認識による識別が困難、また、選手の服装や髪型が毎日異なるため画像データの事前準備が難しいという二つの課題があった。
今回は、放送用の映像とプレーのスタート地点(1番ホールと10番ホール)の2カ所に設置した特設カメラの映像から、AIが顔以外の服装や髪型などの情報を学習し、判定を行って選手を自動的に識別した、という。
AI選手名推定正解率(社内調べ)は、約72%を達成。今後は100%を目指した“技術改良”を行っていく、と力を込めた。
また、情報を表示する“工程の効率化”を図れることも説明。テレビ中継などで目にするプレー中の選手の名前・スコアなどの表示情報は、一つのアングル当たり1人のスタッフが担当する。そのため、全ての選手を撮影する20アングルの映像に、それぞれ選手名を表示しようとした場合、担当者・交代要員・管理者を合計すると、1日45人程度のスタッフが必要となる。
※20人(+交代20人)+管理者5人=45人の作業員
このソリューションを導入することで、工程を3人程度で行うことができるため、選手名が表示されるマルチアングル配信を低コストで実現することが可能だ、と話した。
この記事を書いた記者
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営業部所属
主に企画、広告営業を担当。
お付き合いで始めたゴルフが、今では一番の趣味。
最近ではギアにもこだわりをもっています。