
【会場レポート】NHKアート、「コンテンツ東京」にNHKエンタープライズと共同出展
NHKアート(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長 石原 勉)は、7月2日~4日まで東京ビッグサイト 西ホールで開催した「コンテンツ東京」にNHKエンタープライズと共同出展した。当社は総合美術とデザインの力をもとに、番組美術だけでなくイベントやホール運営などさまざまなフィールドのコンテンツを、企画からアウトプットにいたるまでワンストップで提供・プロデュースをしている。
今回は「デジタルとリアルの融合」をテーマに、ドラマで使用した美術やバーチャルプロダクションの事例、デザイン力を生かして展開する事業などを展示した。
デザイン力を生かした事業では、「デジタル障壁画」の技術を展示。「障壁画」は、かつては図録などの参考資料をもとに、セットの寸法にあわせた一枚の絵を描き起こしていた。現在ではパーツごとにあらたに描き起こし、高解像度でスキャンしてデータ化、背景とパーツを自由に組み合わせることができる。長く受け継がれた“手描きの技”と“デジタル技術”を組み合わせた「デジタル障壁画」は、唯一無二の華やかさを生みだすと、話した。
ドラマセットの「軽量化の工夫」事例も紹介。ドラマセットは、リアリティを追求したセットが欠かせない。スタジオでは短時間で設営・撤去を何度も繰り返す。テレビセットは見栄えだけでなく扱いやすさも重要。本建築と同じ素材を使うと、設営労力も時間もかかる。そこで軽量化したパーツを工夫して作っているという。参考事例として、丸柱を展示。大工が作った柱の原型を型取りしてゴムで作ったシートを柱に巻いたもの。シートにすることで表現が難しい仕上げのセットを制作できるようになった。コスト削減にもつながります、と説明した。
バーチャルプロダクションの事例では、リアルとデジタルの融合として展示。大河ドラマ「どうする家康」の風景や、大阪・関西万博での「飯田グループ×大阪公立大学共同出展館」でのCG画像などを紹介した。
※大河ドラマ「どうする家康」画像
※大阪・関西万博「飯田グループ×大阪公立大学共同出展館」にて上映中 画像
当社のSDGsへの取り組みを紹介。サステナブル素材を取り入れた美術製作、使用済みのセットや端材を破棄せずに繰り返し使用する、美術セットを正しく分けて資源とすることなど、環境にやさしいサステナブルな美術制作を展示した。
今回のブースにおいても、当社がデザインを設計しサステナブル素材(ダンボール等)を使用した。展示会終了後の解体もラクになった、と話した。
この記事を書いた記者
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営業部所属
主に企画、広告営業を担当。
お付き合いで始めたゴルフが、今では一番の趣味。
最近ではギアにもこだわりをもっています。