1FINITY 、800Gbps対応プラガブルモジュールを展示

 1FINITYはCOMNEXTにおいて、「1FINITY P300」を展示した。
 同製品は毎秒800ギガビット(Gbps)の大容量光伝送に対応したプラガブルモジュール。
急激なAIの普及に伴うデータセンター増設の需要に対応するため、データセンター間をつなぐネットワークの消費電力とコストの削減を可能にするコンポーネント。
 AI活用が進みデータ通信容量が増大する中で、今後、災害などのリスクを最小化するためにデータセンターの分散化が進むことが予想され、その際、データセンター間ネットワークを消費電力を抑えながら大容量化することが重要になる。プラガブルモジュールは、光電融合技術により、データセンター間をつなぐルータやスイッチに直接装着するだけで光伝送が可能になる装置であり、これまで必要であった波長変換をするトランスポンダー装置が不要で、コストや消費電力、設置スペースを削減できる。
 「1FINITY P300」は、800Gbpsの大容量光伝送に対応する日本製の商用OSFPプラガブルモジュールで、最先端の3ナノメートル(nm)のデジタルシグナルプロセッサ半導体技術を搭載し、低消費電力でありながら高品質・高信頼な伝送を実現する。また、オープンな標準規格に準拠しているため、同社の「1FINITY Tシリーズ」のほか国内外の様々な通信機器ベンダーの製品を接続でき、ユーザーの環境に応じて柔軟に大容量化を実現する。
 また、1.2Tbpsの伝送可能な大容量伝送トランスポートブレード「1FINITY T900」も紹介。導入コスト、運用コストの最適化が図れ、通信を止めない高信頼なサービスの提供が可能になる。


この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。