【記者発表会レポート】富士通、1FINITY、米Arrcus、「戦略的パートナーシップの締結」を発表

 富士通、富士通のネットワーク事業を担う1FINITYと米Arrcus Inc.(以下、Arrcus社)は、このたびAIを支える次世代インフラ事業を強化し、日本およびグローバル市場へ革新的なネットワークソリューションを提供するため、戦略的パートナーシップに関する契約を締結し発表した。
本パートナーシップ契約では、1FINITYがArrcus社のサービスを提供するビジネスパートナーとなり、ネットワーク事業者やエンタープライズ企業、データセンタ事業者に対し、日本を中心にグローバルにビジネスを展開していくという。

※パートナーシップ締結の様子


※登壇の様子①
執行役員専務 ネットワーク&データセンターBG長(兼)1FINITY 代表取締役社長CEO 
森林 正彰氏


 Arrcus社は、ネットワーク事業者やエンタープライズ企業の多様なニーズに応えるネットワーク・オペレーティング・システム・ソフトウェア(以下、本ソフトウェア)を開発している。本ソフトウェアはデータセンタ内のクラスタからエッジ、複数のクラウドサービスを組み合わせて利用するマルチクラウド環境まで、全て同一のソフトウェアで動作可能であり、導入期間の短縮や一元的な運用管理が可能となる。本ソフトウェアを導入している企業においては、複数のユースケースで40%以上のTCO(Total Cost of Ownership)削減を実現している、と話した。

※登壇の様子②
Arrcus Inc.Chairman & CEO Shekar Ayyar氏


※Arrcus社ネットワークOSソフトウェアの適用領域


 今後、グローバル規模でビジネスパートナーの拡充を進め、パートナー各社が提供するマネージドサービスなどの連携を通じて、ネットワーク設計から保守・運用まで包括的なトータルソリューションを構築し、お客様にとって最適な価値を提供していきます。また、富士通はArrcus社のビジネスモデルに当社の強みであるAIサービスやコンピューティング技術を組み合わせ、次世代インフラのサービスプロバイダを目指していきます、と説明した。

 最後に、「富士通・1FINITYとして2030年までに$200M規模の売上を目指すこと、社内での利活用、日本国内およびグローバルのお客様への販売、国内外のパートナー数社と契約して販売を拡大することを計画している」と力を込めた。