
【会場レポート】応用地質、「フクイ建設技術フェア2025」へ出展
応用地質(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 天野 洋文)は、2025年9月3日(水)~9月4日(木)まで福井県産業会館 1・2号館展示会場、本館、屋外展示場で開催した「フクイ建設技術フェア2025」(主催:(公財)福井県建設技術公社)へ出展した。
今回は「人と地球の未来に / べストアンサーを。」を掲げ「表層傾斜計クリノポール」、冠水センサ「冠すいっち」、「冠水センサ付ボラード」の実機の展示をはじめ、建設DX最新技術を紹介した。
表層傾斜計「クリノポール」は、頻発化・激甚化する土砂災害に対応するために開発された多点設置型防災IoTセンサー。斜面崩壊の兆候を正確かつリアルタイムで検知し、自治体による早期の住民避難対応をサポートする。
特長は、エッジコンピューティング、LPWA、IoT / クラウドを採用。運用コスト及び人的負担が抑制し、多点・面的・広範囲・リアルタイム監視が可能なハザードマッピングセンサーであること。孔を開けて機器を差し込むだけの簡単に短時間で設置可能なことなどがある。さらには専用のリチウムイオン電池で最大5年間稼働することができ、コストパフォーマンスにも優れている。また遠隔通信で設定変更、バージョンアップも可能だ、と話した。
冠水センサ「冠すいっち」は、冠水(増水・越水)を検知する機器。通信部(LTM-Mモジュール及び電源)と冠水センサ部から構成され、通信部1台にセンサが最大3台まで接続可能。複数深度でのセンサ部が冠水(水没)すると、指定メールアドレスに冠水情報を送信する。これにより遠隔地からPCやスマホからでも、冠水状況を把握でき、都市部における通行止め、住民避難などその後の対応をより迅速に進めることが可能になる。
「車止め+IoT技術」として「冠水センサ付ボラード」を展示。車止めに内蔵されているセンサが水位に達すると管理者のメールアドレスに冠水情報を送信するとともに、LED非常灯を赤く点滅させて周辺へ注意喚起を行う。確実に水位が下がった際には、管理者へメールで通知し、非常灯の点滅が止まる仕組み。管理者による現地確認を待たずに取るべき避難行動への移行が可能となり、避難指示のリードタイムの短縮に貢献する、と説明した。
その他、事業の説明への「AR(拡張現実)」「メタバース(仮想空間)」の活用など、デジタル技術により大胆にビジネス内容を変革させていく建設DX (デジタルトランスフォーメーション) の最新技術や事例など、数多く紹介した。
この記事を書いた記者
-
営業部所属
主に企画、広告営業、WEBを担当。
40代から始めたゴルフが、今は一番の趣味。
千葉・栃木方面のコースがお気に入り。