【会場レポート】アンリツ、「JAPAN PACK2025(日本包装産業展)」へ出展

 アンリツ(本社:神奈川県厚木市、代表取締役 社長 グループCEO 濱田 宏一)は、2025年10月7日(火)から10日(金)まで東京ビッグサイト 東展示棟4~8ホールで開催中の「JAPAN PACK2025(日本包装産業展)」(主催:(一社)日本包装機械工業会)に出展した。今回は「安心安全の実現」をテーマに、製造現場の効率化にもつながる“品質ソリューション”を多数展示した。その中から展示会のような場でないと見る機会が少ない機器やソリューションなどをレポートする。

▽新型X線検査機「XR76」シリーズ 実機展示とデモ
・4月より発売開始した新型X線検査機「XR76」シリーズは注目された。ブースでは前モデル「XR75」X線検査機と並べ比較検討できるよう展示。新開発のX線センサーと画像処理技術の向上により微細な異物を高感度で検出する。また現場の意見を反映したタッチパネルの操作性向上についても説明した。

※(左)前モデルXR75 (右)新型XR76


※操作性など向上したタッチパネル実演の様子


また“省人化と効率化”についてもデモを実施。実機とパネル説明により来場者が認識しやすい工夫もされていた。



※パネルによる説明


▽X線保守契約の「リモート特約」について
・従来の保守契約に追加して、さらに安心して使用できる「リモート保守」について説明した。工場内の実機とアンリツ側を想定し、アンリツ側はPC画面を見ながら現場の作業員とやり取りする。検査機各部の状態をリモートで診断することで、迅速かつ的確な対応をとることができる。故障の要因を事前に特定することもでき、予防保全にもつながるという。サービスマンが訪問し、機械外観や各機構部の目視や動作確認などを行う“予防保全点検サービス”と“リモート診断”がセットとなる充実した特約となる。

※画像奥側:工場内の実機と想定


※手前側:アンリツ側からみた想定のPC画面


▽リーク対策のベストツール「ノイズキャンセル機能搭載産業用音響カメラ」
・あらゆる圧縮気体漏れ検出のベストツールとして、ノイズキャンセル機能搭載産業用音響カメラ「FLIR Si1-LD JP」と「FLIR Si2-LD JP」を紹介。特徴は、FLIR独自技術のノイズキャンセル機能。リークと騒音をカメラが識別し、検査時間と精度を大幅に向上させる。また作業用LED搭載で暗所の作業効率も向上させるという。
「Si1」と「Si2」の2機種で性能は異なるが、重量はほぼ同じ。



※気体漏れ検出時の画像


▽その他:アンリツオンラインストア
・部品発注のDXとコスト削減を目指し「品質検査機器ショップ」を開設している。PCやスマートフォンからいつでも、どこでも、ペーパーレスで検査機器の部品を発注することができる。在庫状況、届け日の目安などリアルタイムで確認でき、最短時間で入手できる。24時間365日注文が可能。