
【会場レポート】NHK財団、「CEATEC 2025」へ出展
NHK財団(本部:東京都世田谷区、理事長 田中 宏曉)は、2025年10月14日(火)から17日(金)まで幕張メッセ国際展示場 ホール1~6で開催した「CEATEC 2025」に出展した。今回は「活用してみませんか?NHKの技術」をテーマに掲げ、NHKが放送および受信の進歩発達に必要な放送技術に関する研究、開発に取り組みし蓄積した”技術やノウハウ”をさまざまな分野で役立てるよう周知活動や技術移転について紹介した。
▽8Kズーム視聴技術
「8Kズーム視聴技術」は、タブレットなどの視聴端末で動画を視聴する際にタッチ操作で好きな領域を拡大しても解像度が低下しない動画視聴Webアプリケーション技術。8Kコンテンツの高精細な視聴体験を2Kディスプレーなどの視聴端末で提供可能だ。オーケストラの映像を実機ノートPC(端末、2Kディスプレー上で)を使用して体験することができた。
※端末ノートPCで実体験
▽白黒映像のカラー化技術
「白黒映像のカラー化技術」は、白黒フィルムなどの白黒映像コンテンツを、AIを用いてカラー化する技術。特長は、同じシーンにおける色ブレの発生を抑えることができる。カラー化した映像の色を部分的に修正も可能。AIによる自動着色により、白黒映像コンテンツを短時間でカラー化することができる。
色を推定するAI(色推定AI)を用いた自動カラー化する技術が一般的だが、この技術を映像に適用するとフレームごとに色ブレが発生してしまう。そのため手作業での着色が必要となり作業完了に数日かかることが課題だった。本技術では、色推定AIに加えて、新たに開発した色伝播AIを用いることで色ブレの発生を抑えることに成功。自動でカラー化したフレームの色を部分的に変更することもできるようになった。これにより白黒映像を短期間で意図通りにカラー化することができる、と話した。
※野球の試合画像(白黒)をカラー化
「8Kズーム視聴技術」などの情報は、来年早々に当社ホームページ上QRコードから確認ができるようになる。
この記事を書いた記者
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営業部所属
主に企画、広告営業、WEBを担当。
40代から始めたゴルフが、今は一番の趣味。
千葉・栃木方面のコースがお気に入り。