【会場レポート】パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション、「国際画像機器展2025」に出展

アドコム・メディア主催の国内最大・最先端のマシンビジョンが集う展示会「国際画像機器展2025」が、12月3日から5日までパシフィコ横浜(横浜市)で開催された。
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは、単独として初めて「国際画像機器展2025」に出展した。今回は「見えない違い」を可視化する、人の目を超えたカメラ「ハイパースペックカメラ」を展示した。

「ハイパースペックカメラ」は、通常のRGBカメラや肉眼で区別できない、わずかな色の変化(波長情報)を捉えることができる。対象物の状態について様々な情報が色(波長情報)の変化として現れてくることがわかっており、多くの分野での活用が期待されている。

※商品画像:「ハイパースペックカメラ」AG-HSV10M


▽商品特長
・独自の圧縮センシング方式
「ハイパースペックカメラ」の課題は、ハードのみでの分光では基本的に1画素が1つの波長しか通さないため、感度が低くなることだった。当社では、画素ごとに複数の波長をランダムな強弱で通すフィルタを新規に開発。スペクトル情報を圧縮して撮影した画像を、ソフトウエア演算で復元する「ハードとソフトで分光する」独自方式を採用し、圧倒的な高感度ハイパースペクトルセンシングを可能にした。

・室内照明で高精細な撮影が可能
独自のセンシング方式により、世界最高クラスの高感度を実現。高輝度な照明を使わなくても撮影することが可能。また画素の畳み込み処理がないため、画素レベルの空間解像度が高く、最大4Kの高解像度で撮影ができる。

※実機デモの様子:業界で初めてAE/AFを搭載することで、屋内だけでなく、屋外での撮影も簡単にできる。


※実機デモの様子:従来方式のハイパースペックカメラとの画像比較


※独自のAI画像検査ソフトによる自動判別デモ(開発中)


会場では、本製品を使用したハイパースペクトル画像撮影デモやタッチ&トライを実施。また独自のAI画像検査ソフトによる自動判別デモなども行った。
来月1月より販売開始を予定している。基本、販売代理店を通しての販売となる。想定価格は市場価格よりも安く、コストメリットもある、と話した。