【レポート】関東管区警察局神奈川県情報通信部、衛星通信車を展示
関東管区警察局神奈川県情報通信部は、第30回「震災対策技術展―自然災害対策技術展―」において、エーティーコミュニケーションズ製衛星通信車を展示した。
衛星通信車は、災害現場などに出動し、赤道上空の静止衛星「JCSAT-2B」を経由し、映像伝送、電話回線、データ伝送などの通信を確保する車両。同衛星通信車は、ハイビジョン映像の伝送が可能。平成21年度補正予算で関東管区に整備された。車両は、日産エルグランド(四輪駆動、オートマチック車)をベースに製造され、装備は衛星通信用設備、IPR形移動通信システムを搭載している。
また、警察では、災害・事故・重大事件などが発生した場合などに、現場での状況を撮影するテレビカメラや現場上空から状況を撮影するヘリコプターテレビを整備している。撮影された映像を現場から警察本部、警察庁などに伝送するため衛星通信車などが用いられている。これらの映像は、必要に応じて首相官邸にも伝送されており、政府の初動対応にも役立てられている。
こうした設備はデジタルハイビジョン化されており、高精細な現場映像の撮影・伝送を確実にし、より的確に現場状況を把握することを可能にするという。
「衛星通信車は各管区ごとに配備されています。特定の管区だけですと、災害などが起こった時に行けない場所が出てきてしまいます。災害が発生した際に穴が生じないような台数をある程度配備しております
関東管区の場合、これと同じような車両は1台配備されておりまして、それ以外にも別の型の応急通信対策車が、もう数台ほど配備されている形になっております。
実際に出動した例はほとんどなく、基本的には訓練での出動になります。
災害以外ですと、衛星の強みを活かして、例えば総理大臣や天皇陛下がどこかに行かれる場合、警護のために撮影するのですが、民間の通信事業者の回線が何らかの理由により通信障害で使えなくなるケースがあります。そういう時も警護対象は撮影しないといけませんので、もしもの時のバックアップとして運用するということが、この車の実績としては多くあります」(関東管区警察局神奈川県情報通信部)。



この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。



