ソニーPCL “INTO THE WORLD” YOASOBI – Concept Prototype~他のアーティストとのコラボも

 ソニーピーシーエル(ソニーPCL)はこのほど、“INTO THE WORLD” YOASOBI – Concept Prototypeのメディア向け体験会を実施した。体験会後に今回プロジェクトの担当者が取材に応じた。
取材対応は、田中和治氏(ソニーグループ 事業開発プラットフォーム 事業探索部門)、上月貴博氏(ソニーPCL クリエイティブ部門 UXクリエイション部UX企画デザイン課 統括課長)、大矢 弓氏(ソニーPCL クリエイティブ部門 UXディレクター)の3名。田中氏の“INTO THE WORLD”プロジェクトにおける役割はビジネスプロデューサー、上月氏は同クリエイティブディレクター、大矢氏は同プロジェクトの企画・制作統括。


左から田中和治氏、上月貴博氏、大矢 弓氏
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 まず、プロトタイプということだが、実際完成度は何パーセントぐらいなのかと質問に対して、田中氏は、「事業的なところでいくと、まだ全然これからの話なので、それに関してはまだ全然というか、色々なところを検討していく段階」と述べた。
 一方、上月氏は、「正直今回一番やってみたいなと思ったのが、皆さんの反応を率直に伺いたいというところ。そういう意味ではすごく確信があるというよりは、色々試してみたいということがあった。あえてできということではなくて、プロトタイプという意味では50%というふうに言わせていただいています」という。

 また、このプロジェクトが誕生のきっかけは、「ソニーPCLはテクノロジーとクリエイティブをうまくつなげてくれる、グループ内の稀な会社です、これまで何度か一緒に仕事をしており、去年だと万博のイベントのなどもやりました。空間をうまく体験化するっていうのはすごく力を入れていています。
 今回、YOASOBI さんの新しい音楽体験っていう意味でうまくマッチするんじゃないかというところで、一緒にやれればなという形で立ち上がったプロジェクトだと思ってます」(田中氏)。
「YOASOBIというアーティストが好きな方々に対して、普段楽しまれているライブ体験とはまた違った新しい価値というか、新しい体験っていうのをどのように提供できるかっていうところが、我々は今回一番作る上ですごく意識した部分ではありますね」(上月氏)。

 今回、来場者は自分のスマートフォンを使って様々演出を行っていたが、この点に関しては、「まずそのお客様自身がそれぞれの席に座られた時に、それぞれ一人一人のお客様をちゃんと我々の方で認識していますと感じていただけたかなと思います。
 例えば今までライブで使われるような、身につけるようなデバイスとかとは違って、各々をちゃんと認識しているという体験を提供したいと思っています。もう一つは、お貸し出しをするっていうようなやり方もあったかと思うんですけども、あえてご自身のスマートフォンを使っていただくっていうところが、今回すごく大きなチャレンジだったかなと思っていまして。
 この体験をしていただいた後に、普段の生活に戻られた時も、普段ご自身がお持ちのスマートフォンというのは常に身近なところに持ちのもんだと思うので、そこでこの体験っていうのを日常の生活に戻られた時も持ち帰っていただくことができるかなというふうにも考えて、このような形にさせていただきました」(上月氏)。
 着信やメッセージが来る演出があったが、来場者全員へ同時に送るのではなく、座る位置によって、あえてバラバラに送ることにより、それそれ体験を少し変えているという。

 他のアーティストとのコラボ・共同企画については、「今後、可能性はあるなと思っています。YOASOBIさんはソニックエージェントとしては、例えば銀座ソニーパークのプロジェクトだとか、何度かデビュー当時から結構音楽体験を一緒に作ることを何回かさせていただいいます。今回は、もう少しご本人が前に出てくるというか、ビジュアル的に出てくるみたいなところとかも含めて、ちょっと今回新しいチャレンジを一緒にしてみましょうかっていうところで、お互いちょっとアイデアを出し合って、今回共同制作という形でプロジェクトをやらせていただいています。
 なので今回は“INTO THE WORLD”っていう新しい空間音楽体験のある種フォーマットで、ますはYOASOBIというアーティストとコラボレーションしました。例えばこういうアウトプットがあるっていうのを、私たちもある種発見できたところもいろいろあって、皆様からフィードバックをいただきたいなというふうに思っています。
 これを受けて、じゃあYOASOBIさん以外の、例えばアーティストさんが例えば興味を持っていただけるとか、そういう可能性も含めて、私たちは探りたいと思っています」(大矢氏)。

 映像の上映中、YOASOBIのライブも挿入されていた。LEDディスプレイにきわめて精緻に表示されており、動きも含めてまるでその場で演奏しているように感じた。こちらに関しては、ソニーグループの中の一員であるソニーグループの中の一員であるPixomondoとコラボレーションしている。モーションキャプチャーで撮ったものにテクスチャーをつけて表示しており、キャラクターモデルはPixomondoの方で作っているという。
 今回はソニー本社の大会議室という限定された場所だったが、例えばスタジアムなど大規模会場への適用について問うと、「会場の大きさによっていろいろ工夫しなければいけないところはありますが、決してできないとは思ってません。
 今回のスマートフォンを使った演出は一つの大きいトピックですが、そちらの開発チームからは、それこそ満員のお客様でも対応できる技術だと聞いています」(上月氏)と語った。