トゥモロー・ネットと慈恵医大、AIボイスボット、LLMを活用した医療業務支援の共同研究を開始

~外来・案内業務の自動化により、医療現場の業務負荷軽減を目指す~



トゥモロー・ネット(本社:東京都品川区、代表取締役社長:李 昌珍 以下、トゥモロー・ネット)は、慈恵大学(所在地:東京都港区、理事長:栗原 敏、以下慈恵医大)と共同で、医療現場における問い合わせ対応の効率化および業務支援を目的とし、AIボイスボットやLLMを活用した共同研究を2025年6月より開始いたしましたと発表した。
本研究では、トゥモロー・ネットが開発するコミュニケーションプラットフォームである「CAT.AI」を活用し、外来・予約・診療案内といった問い合わせ業務の自動化や、診療科別FAQテンプレートの構築、AI対話の業務適応可能性の検証を段階的に進めてまいります。

◇背景と目的
日本の医療現場では、慢性的な人手不足や業務過多が深刻化しており、医療職員が本来の業務に集中できる環境づくりが喫緊の課題となっています。特に、外来受付・診療日案内・検査内容の説明など、定型的な情報提供を要する問い合わせ業務は、AI技術による効率化が可能な領域です。本取り組みでは、CAT.AIに搭載されたチャットボット・ボイスボットを併用したナビゲーション型AI及びRAGを活用したLLMと連携したAIを活用し、医療現場に適した対話型システムの設計と実証を行います。医療情報の正確性と分野横断性を重視しつつ、患者への案内品質の維持・向上を目指します。

◇今後の展望
本研究では今後、実運用を見据えたシナリオ検証、職員・患者双方へのヒアリング、満足度の評価などを通じて、全国の医療機関に向けた診療科別AIパッケージとしての展開も想定し、より高度なFAQパッケージの開発を進めてまいります。トゥモロー・ネットでは今後、大規模言語モデル(LLM)を活用した医療現場向けAIソリューションの研究開発にも本格的に取り組む方針です。本共同研究は、その実用化に向けた最初の実証プロジェクトとして位置づけており、現場のニーズと技術革新を結びつける実践的な足がかりと捉えています。