JVCケンウッド、「Bridgestone World Solar Challenge 2025」出場のドイツチームに協賛し、無線機を提供

~ドイツの学生で編成された「チーム・ゾンネンワーゲン・アーヘン」が4位でゴール~

JVCケンウッドグループのドイツの販売会社であるJVCKENWOOD Deutschland GmbH(以下、「JKDE」)は、オーストラリアで開催された世界最高峰のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge 2025」(開催日程:8月24日(日)~31日(日)、以下「BWSC」)に出場したドイツの学生チーム「チーム・ゾンネンワーゲン・アーヘン(Team Sonnenwagen Aachen)」に協賛し、JVCケンウッド製の無線機を提供するとともに、その技術サポートを実施しました。なお、今大会において、同チームは4位の好成績を収めました。

BWSCは、世界各国の若きエンジニアたちが制作したさまざまなソーラーカーが競い合い、オーストラリア大陸にて約5日間で約3,000kmを縦断する世界最高峰のソーラーカーレースです。ソーラーカーの開発には空気力学、電気工学、電子工学など、さまざまな科学分野の知識が要求されるため、BWSCは分野の垣根を越えたエンジニア育成の場として世界的にも注目を集めています。当社グループは、未来を創る若きエンジニアの育成に共感するとともに、技術革新の限界に挑戦し、サステナブルなEV(電気自動車)であるソーラーカーによる同レースに賛同しています。

「チーム・ゾンネンワーゲン・アーヘン」はドイツのアーヘン工科大学と、アーヘン応用科学大学の学生によって編成され、JKDEは同チームがBWSCに2回目に出場した2019年より、無線機やビデオ機材の提供を通じてサポートをしています。今回で4回目のBWSC出場となる同チームは、前大会と同様に、総走行時間で競う「チャレンジャークラス」に参戦。JKDEは同チームに対し、レースの過酷な環境においても安定した通信を実現する、当社製の無線機「NX-1000」シリーズを提供するとともに、同機および無線通信における技術的なサポートを実施。今大会で4位の好成績を収めた同チームに貢献しました。

<無線機「NX-1000」シリーズについて>
無線機「NX-1000」シリーズは、優れた信頼性と明瞭な音質で高い評価を得ており、KENWOODブランドにおける海外向け業務用無線機のベストセラーとなっています。従来のFMアナログモードに加え、DMR※1およびNXDN™※2方式のデジタルモード対応機もラインアップし、多様なニーズに応えます。同シリーズは、2023年より同チームに採用されており、過酷なレース環境においても安定した通信を提供しています。

※1:デジタル無線通信の国際規格「Digital Mobile Radio」の略。
※2:JVCケンウッドとアイコムが共同開発した民間企業向け業務用デジタル無線システムの通信プロトコル。


<「World Solar Challenge」について>
太陽光のみを動力源として、オーストラリア北部の都市ダーウィンから南部のアデレードまでの約3,000kmを約5日間かけて走行するソーラーカーレース。1987年から2年に1度開催され、今年で17回目となります。世界一速いソーラーカーを決める「チャレンジャークラス」、実用性を競う「クルーザークラス」、そして順位よりも大会を楽しむ「エクスプローラークラス」の3クラスが設定され、世界各国から集まった大学生を含む約40チームが広大なオーストラリア大陸を走り抜けます。走行可能時間は8:00~17:00までとされ、夜間は各チームが広大な砂漠の中でキャンプを張って過ごすというサバイバル要素もある大会です。