パナソニック アビオニクスとIntellian社、画期的な 機内通信ソリューションを発表

 パナソニック コネクト(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO:樋口 泰行)のグループ会社で、機内エンターテインメントシステム及び機内Wi-Fiサービスのリーディングカンパニーであるパナソニック アビオニクス(本社:米国カリフォルニア州アーバイン、CEO:Ken Sain(ケン・セイン)、以下、パナソニック アビオニクス)と、衛星通信アンテナおよび地上ゲートウェイソリューションにおけるグローバルリーディングプロバイダーである IntellianTechnologies(インテリアン テクノロジーズ社、以下インテリアン社)は、2025年9 月8日(米国時間)に、Eutelsat(ユテルサット社)のOneWeb LEOネットワークに接続する、高性能で費用対効果の高い、低軌道衛星通信(LEO: Low Earth Orbit)専用アンテナシステムを発表した。

新アンテナシステムは、インテリアン社の新しい LEO 専用航空機用アンテナを特徴としており、モデムとコントローラーを一体化させ、レドーム※1を必要としない設計になっています。

 本インテリアン社アンテナは、電子走査アレイ(ESA: Electronically Steered Array)技術※2、設計およびインテグレーション面で、非常に革新的であり、性能、重量、そして設置の容易さを犠牲にすることなく、大幅なコスト削減を実現します。パナソニック アビオニクスは、インテリアン社の航空機用アンテナを使用し、最大195 Mbpsの通信速度と100ミリ秒未満の低遅延で、より高速で信頼性が高く、将来性のある接続体験を航空会社の乗客に提供します。

※1 レドーム(radome):レーダーや通信機器のアンテナを保護するための構造物やカバーのことを指します。

※2 電子走査アレイ技術: アンテナ本体を物理的に動かすことなく、電気信号の操作だけで電波(ビーム)の向きを瞬時に変える技術です。多数の小型アンテナ素子を平面に並べ(アレイ)、各素子から出す電波のタイミング(位相)を電子制御することで、狙った衛星を高速かつ正確に追尾します。機械的な駆動部を持たないため、「高速追尾」「薄型・軽量」「高信頼性」を実現できるのが最大の利点です。