
ASUS、パーソナルAIスーパーコンピューター「Ascent GX10」を発表。NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipを搭載し、ペタフロップ級AI演算性能を実現
ASUS JAPAN株式会社は、新型パーソナルAIスーパーコンピューター「Ascent GX10」を発表し、2025年10月15日より法人向けに販売開始しました。本製品は、AI開発者、研究者、データサイエンティストに向けて設計されたコンパクトかつ高性能なデスクトップAIスーパーコンピューターであり、NVIDIA GB10 Grace Blackwell SuperchipおよびNVIDIA AIソフトウェアスタックを搭載。小型筐体ながら、フルスタックのAIパフォーマンスを実現します。
【製品特徴】
•NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchip:1ペタフロップのAI性能を実現
•NVIDIA AIソフトウェアスタック:AI開発に必要なツールを統合したフルスタックソリューショ
•スケーラブルなアーキテクチャ:NVIDIA NVLink-C2Cによる超高速CPU-GPU間通信、NVIDIA CnnectX-7ネットワーキングによるデュアルGX10接続対応
•高精度な冷却設計:同等サイズのコンパクトシステム比で約1.6倍の冷却効率を実現
ASUS Open Platform Business Group & AIoT Business Group共同責任者 兼 上席副社長の**Jackie Hsu(ジャッキー・シュー)は次のように述べています。
「ASUSは、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUを搭載したワークステーションから、NVIDIA HGX B300やGB300 NVL72プラットフォームを採用した大規模AIインフラまで、パーソナルAIスーパーコンピューターの包括的なラインアップを提供しています。今後もお客様のAI活用を支援し、NVIDIAエコシステム全体での成長をサポートしていきます。」
ASUS Ascent GX10 Powered by NVIDIA
■ ペタフロップ級AI性能でイノベーションを加速
Ascent GX10は、AI開発を加速するために設計されたパーソナルAIスーパーコンピューターです。
20コアのNVIDIA Grace CPUとNVIDIA Blackwell GPUを統合したNVIDIA GB10 Superchipにより、最大1ペタフロップのAI性能を発揮。128GBの統合メモリを備え、最大2000億パラメータ規模のモデルをデスクトップ上で直接扱うことが可能です。サイズはわずか150 × 150 × 51mmと極めてコンパクトながら、ロボティクス、コンピュータビジョン、Vision-Language Models(VLMs)などの開発を支えるNVIDIA AIソフトウェアスタックによるフルスタックAI環境を備えています。さらに、ConnectX-7ネットワークインターフェースにより2台のGX10を接続することで、AI性能を2ペタフロップに倍増。統合メモリ256GB、ストレージ8TBの構成も可能です。これにより、企業レベルのAIトレーニングをローカル環境で安全に実施できます。
■ 柔軟なストレージ構成
Ascent GX10は、用途に応じた複数のストレージ構成を用意しています。
•1TB M.2 2242 NVMe PCIe 4.0 x4 SSD:小規模データセットやエントリープロジェクト向け
•2TBモデル(近日登場):複数のモデルや実験を同時に実行する中規模AI開発者向け
•4TBモデル(今後登場予定):大規模データセットや並列プロジェクトを扱う高度なユーザー向け
■ 卓越した冷却設計による持続的な高性能
Ascent GX10は、精密なサーマルエンジニアリングによって設計されており、高負荷なAI処理でも安定した性能を維持します。7段階ファン制御、超ワイドフィン構造、5本のヒートパイプ、140×80mmのデュアルファンを採用。底面の吸気口から効率的に空気を取り込み、静音性と冷却性能を両立しています。
■ 発売日および販売情報
ASUS Ascent GX10 パーソナルAIスーパーコンピューターは、2025年10月15日より、ASUS認定販売パートナーより順次発売開始します。
●ASUS認定販売パートナー問い合わせ先
株式会社サードウェーブ:https://dosparaplus.com/contact/form-input.html
テックウインド株式会社:https://www.tekwind.co.jp/contact/
菱洋エレクトロ株式会社:https://ryoyo-gpu.jp/contact/
■製品スペック
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。