アドバンスト・メディア「EdgeTech+2025」で「ScribeAssist」展示 モリサワブースで透明ディスプレイとUDフォントの検証に採用
アドバンスト・メディアは11月19~21日にパシフィコ横浜で開催されるエッジテクノロジー総合展示会「EdgeTech+2025」のモリサワのブース内で、文字起こし支援アプリケーション「ScribeAssist」(スクライブアシスト)」を展示する。
透明ディスプレイでの視認性検証に貢献
「EdgeTech+2025」は、「エッジテクノロジーに新たなプラスで顧客起点の価値創出を実現すること」をコンセプトとする展示会。フォントメーカーのモリサワは産学連携の取り組みとして、透明背景下におけるフォントの視認性検証を進めており、今回の展示会でUD(ユニバーサルデザイン)フォントの視認性・可読性に関する検証実験を行う予定。
本検証実験において、AI音声認識を用いたリアルタイムでの自動文字起こしには、アドバンスト・メディアが提供する「ScribeAssist」が採用された。検証では、透明ディスプレイとしてジャパンディスプレイの「Ralclear(レルクリア)」が使用される。Ralclearを対面する人との間に設置し、「ScribeAssist」による文字起こしシステムを使うことで会話内容が文字化される。来場者は透明ディスプレイ上に表示されるリアルタイムの文字起こしを通じて文字の「見やすさ」を体験する。

透明ディスプレイ「Ralclear」を対面する人の間に設置し、会話の内容をテキストで表示する
セキュアな環境と安定性が評価
「ScribeAssist」は、オンライン/オフラインといった会議形態やWeb会議システムの種類を問わず使用できるスタンドアローン型のアプリケーション。リアルタイム認識とバッチ(音声ファイル)認識に対応し、会議の録音から、音声認識、テキスト編集、生成AIによる要約、議事録の出力までをインターネット接続なしのオフライン環境下でワンスットプで行う。情報漏洩のリスクがなく、セキュアな環境下でAI音声認識「AmiVoice」を活用した文字起こしから要約生成までを一貫して行うことができるのが特長だ。

「ScribeAssist」の画面
今回の検証実験で「ScribeAssist」が採用されたのは、セキュアな環境下で利用できることに加え、透明インターフェイス上での文字の視認性を正確に評価するために必要な信頼性の高い文字起こしが可能である点が高く評価されたため。さらに、オフライン環境でも音声認識を実施できるため、インターネットの通信状況に左右されず、安定して稼働できる点も採用理由の一つとして挙げられる。
自然な話し言葉にも強い高精度な文字起こしにより、優れた品質の要約生成が可能。企業は、オフライン環境下でも利用可能なスタンドアローン型の要約機能と、クラウド型の生成AIを活用した要約機能の中から、セキュリティポリシーや業務ニーズに応じて要約方法を選択できる。
アドバンスト・メディアは「音声認識技術を活用することで、誰もが快適かつ直感的に情報を取得し、相互理解を深められるコミュニケーションバリアフリーな社会の実現を目指す」とコメントしている。
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■展示会概要
「EdgeTech+ 2025」
日時:2025年11月19日~21日午前10時~午後5時(※20日のみ午後6時まで)
会場:パシフィコ横浜 展示ホール/アネックスホール
ブース番号:BJ-03(モリサワブース)
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



