古野電気、須磨海岸沖でのブルーカーボン活動を開始

古野電気(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、このたび、海洋環境の保護活動に取り組む一般社団法人Suma豊かな海ネットワーク(所在地:兵庫県神戸市、代表理事 若林 良、以下 同団体)と神戸市須磨海岸沖でのブルーカーボン活動の協業を開始しました。

◆協業の概要
本協業では、同団体に魚群探知機を提供し、超音波によって海中の様子を「見える化」する技術を活用することで、須磨沖の海洋環境や藻場の育成状況を継続的にモニタリング・分析します。現場の漁師の経験や知恵に、当社の技術を融合させる今回の実証実験を通じて、海洋環境の変化や藻場の成長状況を把握し、科学的な知見に基づいた豊かな海づくりを支援します。さらに、収集したデータを活用することで、持続可能な海洋環境の保全と、次世代へ豊かな海を引き継ぐ新たな取り組みへとつなげていきます。

※海底に広がる、海の再生を担う藻場 (イメージ)


※須磨沖藻場調査で取得した藻高さ分布図(補完結果)


◆ブルーカーボンについて
ブルーカーボンとは、海洋や沿岸域の生態系(藻場、海草、マングローブなど)が大気中の二酸化炭素(CO₂)を吸収し、炭素として海中に固定する仕組みを指します。これらの生態系は、地球温暖化の緩和に貢献する重要な役割も担っており、気候変動対策としても世界的に注目されています。