古野電気、AFAS2025で炭素固定技術を発表
古野電気(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、2025年11月2日(日)~11月5日(水)に台湾で開催された「2025年度アジア水産音響学会(Asian Fisheries Acoustic Society)」に、ゴールドスポンサーとして参加しました。本学会では、当社の魚群探知機(以下、魚探)を活用した藻場調査など、ブルーカーボンに関する取り組みを発表しました。
◇発表内容
今回の発表では、魚探を活用して藻場調査を行う新たなアプローチを紹介しました。従来、藻場の分布や成長状況を把握するには、ダイビングやドローン、衛星画像などの方法が用いられてきましたが、当社の強みである音響技術を活かし、より安価で効率的な調査手法を開発しています。
調査には、当社製の魚探を使用し、音響信号(200kHz)で海底上の海藻や海草のエコーを検出しました。今回対象となったのは、日本沿岸で重要なブルーカーボン生態系を構成するワカメ、ホンダワラ、コンブ、アマモなどです。取得した音響データから藻場の高さを抽出し、GPS情報と組み合わせて分布マップを作成。さらに、線形補間によって藻場の面積や体積を算出しました。
今後それらのデータを用いることで炭素固定量の推定や、Jブルークレジット制度※2の申請に活用できる可能性について紹介しました。さらに調査結果をもとに、藻場の成長に適した海域評価の可能性や、漁業を行いながらデータを収録し、藻場造成に役立てるといった漁業活動と海洋環境保全を両立させるための技術的アプローチについても提案しました。
◇発表タイトル
FURUNO’s Blue Carbon Efforts
◇発表者
古野電気株式会社 舶用機器事業部 DX推進部 水産DX推進課 岩佐 晃
この記事を書いた記者
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営業部所属
主に企画、広告営業、WEBを担当。
40代から始めたゴルフが、今は一番の趣味。
千葉・栃木方面のコースがお気に入り。
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