Netflix 超大型時代劇『イクサガミ』 Imagica EMSがVFX制作で参画
IMAGICA GROUPの完全子会社で、映画やドラマ、アニメの映像・音声の編集、映画館で上映する作品のデジタルシネマパッケージ(DCP)の作成など、映像技術に関するサービスを手掛けるIMAGICAエンタテインメントメディアサービス(Imagica EMS、東京都港区、中村昌志社長)はこのほど、動画配信サービスNetflixで11月13日から世界独占配信が始まったドラマ『イクサガミ』のVFX制作において、メインベンダーとして参加したと発表した。
岡田准一氏が主演・プロデューサー・アクションプランナーを担当
『イクサガミ』(全6話)は、第166回直木賞を受賞した時代小説家・今村翔吾氏による、明治を舞台にした“最高のエンタメ時代小説”を原作に、主演・プロデューサー・アクションプランナーを岡田准一氏、監督を藤井道人氏が務めるサバイバル・バトルロワイヤル時代劇。明治11年の日本。深夜の京都・天龍寺に集められた292名の志士たちが、各自に配られた木札を奪い合いながら東京を目指す「蠱毒(こどく)」という名の命がけのゲームに挑む姿を描く。東京にたどり着いた勝者には莫大な賞金が与えられ、主人公の嵯峨愁二郎(岡田准一)は、コレラで苦しむ妻・志乃(吉岡里帆)の治療費を稼ぐため、この過酷な戦いに身を投じることになる。Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)において、配信開始2週目にして1位を獲得するなど、日本発のコンテンツとして世界的な大ヒットを記録している。また、早くもシーズン2の制作決定が発表され、さらなる盛り上がりを見せている。
Imagica EMSはVFXメインベンダーとして企画初期段階からプロジェクトに参画し、全撮影日程への帯同、全2,000ショットに及ぶデータマネジメントと品質管理、そして「天龍寺での蟲毒開戦」や「全エピソードにおける宿場町のCG・合成」を中心とした主要なVFXショットの制作をリードしたという。
Imagica EMSのVFX部門は、日本のCG・VFXの先駆けである「旧トーヨーリンクス」を源流としており、長年培ってきた劇場作品、ドラマ、ゲーム制作における豊富なノウハウを東京・大阪の両拠点で継承している。 特に大阪チームは、京都で撮影される数多くの時代劇において、長年VFX制作に携わってきた深い知見を有している。本作においても、主演の岡田氏が最重要視した「生身のアクションによる実写映像」を最大限に活かしつつ、VFXを緻密に融合させることで、これまでにない臨場感あふれるエンタテインメント体験を実現したという。VFXスーパーバイザーを担当したのは齋藤大輔氏。VFXプロデューサーを務めたのは長井由実氏と浅野秀二氏。
同社は今回の取り組みを通じ、「今後も世界で通用するコンテンツ作りをサポートするべく、高度なVFX技術とプロデュース能力を提供し、映像作品の価値向上に貢献してまいります」とコメントしている。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



