徳島県鳴門市における自動運転タクシーの実証運行を開始

 徳島県(知事:後藤田 正純)、日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田隆之、以下「NEC」)、株式会社電脳交通(本社:徳島県徳島市、代表取締役社長:近藤 洋祐、以下「電脳交通」)、株式会社旅サポート(本社: 徳島県鳴門市、代表取締役:山室 真一、以下「きんときタクシー」)は徳島県鳴門市西部を中心とするエリアで自動運転タクシーの実証運行を2026年2月6日(金)から 2026年3月31日(火)まで実施する。

1. 自動運転タクシーの運行について
 きんときタクシーの走行実績が多い鳴門市西部から徳島阿波おどり空港までを実証エリアとし、道路運送車両法に基づく自動運転レベル2(注1)の運行を行う。将来的に、徳島県内における自動運転レベル4( 注2)の導入を目指すとしている。

 この実証の特徴は、NEC の自動運転サービスプラットフォームと電脳交通が提供する配車システム「DS」を連携させた、ハイブリッド型の運行管理モデルであり、これにより、通常のタクシーと自動運転タクシーを同一の配車センターで統合的に管理する。運行管理にあたっては、自動運転車両が加わっても既存の業務プロセスを大きく変えることなく、限られた人員で効率的な業務遂行が可能である。
 この実証を通じて、地方タクシー会社における自動運転タクシー導入モデルの確立を目指すとしている。

※注 1: ドライバーは車両に乗車し、常に手動への切り替えが可能な状態での自動運転
※注 2: 特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運転装置が運転操作の全部を代替する状態での自動運転

2. 各社の役割


3. 実証運行概要


※注 3:土日・祝日と2月19日及び20日は運休
※注 4:配車受付締切は18時45分まで

4. 自動運転車両概要
今年度の実証では、韓国の大手自動車メーカーである現代自動車(Hyundai)の車両「IONIQ5」を使用。この車両には、同社研究所出身のエンジニアが創業したAutonomous A2Z Co., Ltd.(以下、A2Z)の自動運転機器が搭載。A2Zはグローバル市場で将来的な自動運転専用プラットフォームの構築を目指しており、韓国内の自動運転許可地区17地域のうち15地域で累計約90万キロを超える実証走行(2025年12月実績)を達成したほか、シンガポールやアラブ首長国連邦でも実証・認証実績を持つなど、事業を拡大している。

 また、A2Zの自動運転技術は、米国コンサルティンググループのガイドハウス社による2025年グローバル自動運転技術ランキングで世界7位(注5)にランクインしており、国際的にも高い評価を受けている。日本国内でA2Zの日本市場への実装を目指した実証実験はこの実証が初めての取組となる。なお、A2Zの事業推進パートナーとして、兼松株式会社が連携・支援を行う。

※注5:グローバル市場調査機関Guidehouseの「2025年自律走行リーダーボード」による

5. 配車オペレーションおよび遠隔監視センターについて
<配車オペレーションについて>
 この実証では、電脳交通の配車システム「DS」と連携し、自動運転車両への配車指示を行うとしている。利用者は通常のタクシーと同様に電話で配車を依頼でき、電脳交通が運営するタクシー配車に特化したコミュニケーションセンターが電話注文の受付をおこなう。受け付けた配車情報はシステムを通じて自動運転車両へ伝達され、スムーズな運行を実現する(注6)。

※注6:特許出願中(2026年2月6日時点)

<自動運転 遠隔監視センターについて>
 この実証では、安全性の確保および将来的な運行形態の高度化を見据え、コミュニケーションセンター内に設置した自動運転遠隔監視センターにおいて、車両の走行状況や異常の有無をモニタリングする。
 この実証運行は、自動運転レベル2で実施しており、遠隔監視は運行上の必須要件ではないが、将来的にドライバーが乗車しない自動運転レベル4での自動運転が広まることを見据え、運行状況を遠隔で支援できる体制の構築を目指し、その有効性や運用方法について検証を行う。