池上通信機、IRいしかわ鉄道へワンマン運転士用ITVシステムを納入

 池上通信機は、IRいしかわ鉄道の金沢駅~大聖寺駅間における4両編成ワンマン運転の開始に合わせ、ワンマン運転士用ITVシステムの納入を発表した。このシステムは、北陸地区初となる昇降式モニターハウジングが採用されており、2026年3月のダイヤ改正より運用を開始する予定。

 IRいしかわ鉄道では、4両編成ワンマン運転の開始に伴う、運転士による安全監視体制の確保が課題となっており、今回採用された池上通信機の独自システムでは、昇降式縦型モニターハウジングに、業界最高クラスの輝度を誇る24型液晶ワイドカラーモニター「FCM-E2470HD」を搭載、縦型配置によるフルHD映像により、列車前方からの優れた視認性を実現している。

 カメラには監視用高感度フルHDカラーカメラ「ISD-240HD」を採用。屋外の逆光環境下でも高い視認性を確保し、鮮明なフルHD映像の撮影ができる。また、今回採用された昇降式モニターハウジングは、内部機構が最大1300mm下降する安全設計となっている。専用の昇降棒を使用することで、一人での昇降作業が可能となり、保守作業の省人化、作業負担の軽減、ならびに作業時間の短縮を実現している。さらに、脚立を使用せずに作業を行うことができるため、高所作業に伴う転落事故の防止など、安全性の向上にも寄与している。IRいしかわ鉄道は、顧客の安全を守ることに加え、昇降機能により保守作業の負担軽減と安全確保を両立している点を高く評価しているという。

 少子高齢化に伴う労働力不足が進むなか、鉄道業界におけるワンマン運転の拡大や労働環境の改善は喫緊の課題となっており、池上通信機は、ワンマン化・省力化が進む鉄道運行において、これからも全国の鉄道事業者に寄り添い、プラットホームの安全・安心を支える最適なソリューションを提案していくとしている。

 なお、ワンマン運転士用ITVシステムは、2026年5月27日よりインテックス大阪で開催される「第2回鉄道技術展・大阪2026」のブースにて展示予定。

 <TOP画像はカメラハウジングに実装した監視用高感度フルHDカラーカメラ>

屋根付きエリアの24型液晶ワイドカラーモニター実装昇降式モニターハウジング



屋根なしエリアの24型液晶ワイドカラーモニター実装昇降式モニターハウジング