池上通信機、JR西日本「きのくに線」に ワンマン運転士用HDモニター列車監視システムを納入
池上通信機は、JR西日本きのくに線*で4両編成を含む快速・普通列車のすべての列車をワンマン運転化することに伴い、プラットホームの乗降客を見守るワンマン運転士用HDモニター列車監視システムを納入したことを発表した。なお、このシステムは、2026年3月14日のダイヤ改正に合わせて運用が開始されている。
今回、JR西日本では、きのくに線の和歌山~紀伊田辺間にワンマン運転の区間が拡大された。これに伴い、より安全かつ確実な運行の構築に向けて、このシステムの導入にいたっている。特にカーブ上に位置する駅や天候等により視認性の確保が求められる駅において、モニターによる乗降確認を支援し、安全性向上に寄与しているという。
このシステムは、和歌山駅~紀伊田辺駅間のうち列車監視システムが必要な計8駅のプラットホームに設置されており、鉄道監視用途で実績のあるAnalog HD方式の高感度HDカラーカメラ「ISD-890」と、19型カラーモニターおよび21.5型ワイドカラーモニターを主な構成機器としている。運転席に座ったまま列車周辺の安全を確認できる「出発用」モニターと、ドア開閉時の挟み込みを防止する「ドア閉用」モニターを設置することで、ドア閉めから列車の駅発車までの安全な運行を支援する。
また、モニターハウジングについては、約半数で昇降式モニターハウジングが採用された。ハウジング内部が1300mm下降する安全設計になっており、専用の昇降棒を使用することで、一人での昇降作業が可能となる。これにより脚立を使用した高所作業が不要となり、転落による労働災害のリスク低減、作業労力の軽減、作業時間の短縮に貢献している。
池上通信機は、安全性と利便性を両立したワンマン運転化が進む鉄道運行において、ワンマン運転士用HDモニター列車監視システムをはじめ、プラットホームの安全確保と保守メンテナンス負担の軽減を実現するシステムを、今後も全国の鉄道事業者に提案していくとしている。
*紀勢本線和歌山~新宮間の愛称
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営業企画部
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